記念メダルの買取ガイド|素材の見分け方と値段の計算、売る店と手順

記念メダルの買取ガイドのアイキャッチ。無地の金色・銀色・銅色のメダルとルーペ、はかり

当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

押し入れや遺品の整理をしていたら、ケースに入った記念メダルが出てきた。そんな時、売れるのかどうか、まず気になりますよね。

メダルを持っている人

実家の片付けで、オリンピックや万博の記念メダルが何枚も出てきました。記念メダルって買取してもらえるものなんでしょうか?

案内役

多くの記念メダルは査定してもらえますよ。ただ、値段は「何でできているか」と「重さ」でかなり変わるので、売る前にそこを見ておくと安心です。

結論から言うと、記念メダルの買取では、メダルに含まれる金・銀・プラチナの量が値段の土台になります。

この記事を読むと、手元のメダルの素材の見分け方から、今日の金・銀の価格を使った目安の出し方、売る店の選び方と当日の流れまで、一通り分かります。

目次

記念メダルは売れる?値段はどうやって決まるの?

先に結論

記念メダルの値段は、まず素材で大きく分かれます。金(純金・18金)が一番高く、次にプラチナ、銀(純銀・SV925)と続き、銅・丹銅・メッキは貴金属としての値段がつきにくいです。

「記念メダル」と一口に言っても、純金のずっしりしたものから、観光地で買った真鍮のものまで本当に色々なんです。

なので「記念メダル1枚いくら」という決まった相場はありません。素材と重さを見て、はじめて目安が出せます。

素材刻印の例貴金属の買取店での見られ方
純金K24・24K・純金・999・1000金の重さがそのまま値段の土台になる
18金K18・18K・750金の割合(75%)の分で計算される
プラチナPt1000・Pt950・Pt900プラチナの量で計算される
純銀・銀SV1000・999・SV925・STERLING銀の量で計算される。金よりずっと低い
銅・丹銅・真鍮刻印が無いことが多い貴金属としての値段はつきにくい
金メッキ・銀メッキGP・GF・24KGPなど店によって扱いが違う。断る店もある

どれくらい差があるかというと、田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格(税込・1gあたり)は、金が22,773円、銀が304.15円でした。

銀は金のおよそ75分の1の値段なんです。同じ大きさのメダルでも、金か銀かで桁が変わるのはこのためです。

「記念品としての価値」はどうなる?

コイン・古銭に詳しい店や、収集品としての価値も見ると書いている買取店では、発行された行事や保存状態が加味されることもあります。ただし、その上乗せの金額は店ごとの判断で、決まった目安はありません。

記念品としての価値と、買取でつく値段の違いは記念メダルの価値と買取でつく値段の違いで詳しく書いています。

手元のメダルは何でできている?刻印の読み方

メダルを持っている人

メダルの裏をルーペで見たら、小さく「K18」と打ってありました。これは金ってことですか?

案内役

はい、18金を表す刻印です。金が75%入った合金という意味ですね。刻印は縁(側面)や裏の下のほうにあることが多いので、ぐるっと回して見てみてください。

素材を知る一番の手がかりは、メダルに打たれた小さな刻印です。ケースの台紙や箱に書いてあることもあります。

刻印意味金・銀の割合
K24・24K・純金・999・1000純金999‰(1000分の999)
K22・91622金916‰
K18・18K・75018金750‰
SV1000・999・純銀純銀999‰
SV925・STERLING・925スターリングシルバー925‰
Pt1000・Pt900プラチナ999‰・900‰
GP・GF金メッキ・金張り表面だけ金

日の丸とひし形のマークは「造幣局の品位証明」

日の丸のような丸と、ひし形の中に「999」「750」「925」などの数字が入ったマークを見つけたら、それは造幣局の品位証明(ホールマーク)です。

造幣局が試験をして品位を証明した印で、今の造幣局製の金・銀メダルには裏面や側面に打たれています。

ただ、この制度は任意なので、マークが無い本物もあります。造幣局自身も「K18」「Pt900」などの記号は造幣局の証明記号ではないと説明しています。

また、平成24年4月より前に受け付けた「1000」の表示は、今の「999」と同じ品位です。古いメダルに「1000」とあっても心配いりません。

刻印だけで決めつけない

「24KGP」は金メッキを表す表記として使われることがあり、「24K」の文字が入っていても純金とは限りません。日本ジュエリー協会の表示規定では、金めっきは「GP」と書くと決められています。

刻印の種類と見方は記念メダルの刻印の見方、メッキの見分けは金メッキ・銀メッキの記念メダルは売れる?で詳しく書いています。

重さを量って、素材としての目安を出してみましょう

メダルを持っている人

刻印は分かりました。次は何をすればいいですか?

案内役

キッチンスケールで重さを量ってみましょう。素材と重さが分かれば、今日の金・銀の価格で「素材だけで見た目安」が計算できます。

計算はとてもシンプルです。

今日の金(銀)の価格 × 純度 × 重さ = 素材としての目安

ここで使う金・銀の価格は、地金(インゴット)の店頭買取価格です。メダルの買取価格そのものではないので、あくまで「これくらいの金・銀が入っている」という物差しとして使ってください。

目安の出し方
  1. ケースから出して、メダルだけを0.1g単位まで量れるはかりにのせる
  2. 刻印から純度を読む(K18なら0.75、SV925なら0.925)
  3. 田中貴金属工業のサイトで、その日の金・銀の店頭買取価格を見る
  4. 価格×純度×重さを計算して、メモしておく
  5. 査定の時に、そのメモと店の提示額を見比べる

例えば重さが30gのメダルなら、素材ごとの目安はこうなります(田中貴金属工業の2026年10月20日17時公表の店頭買取価格で計算した参考値)。

素材1gあたりの目安30gの場合
純金(K24)22,773円683,190円
18金(K18)17,079.75円512,392円
プラチナ(Pt900)8,041.50円241,245円
純銀(SV1000)304.15円9,124円
SV925281.34円8,440円

『30gの純金なら68万円で売れるの?』と思った方もいるかもしれません。ただ、実際の提示額は店の単価や手数料、純度の判定で変わります。

この表の数字は「この金額で売れる」という意味ではなく、店の提示額が妥当かを考えるための物差しです。

記念メダルの素材としての目安を出す3ステップの図解
田中貴金属の価格の注意書き

田中貴金属工業の価格表には、店頭小売価格・店頭買取価格は1gあたりで、売買の手数料などは含まれていないと書かれています。田中貴金属工業の金価格ページは毎営業日更新されるので、量った日の値で計算し直してみてください。

重さの量り方のコツは記念メダルの重さの量り方、もっと細かい価格の計算は記念メダルの買取価格にまとめています。

有名な記念メダルは何でできている?

『うちのは東京オリンピックのだけど、何でできてるの?』という疑問、とても多いんです。

公的な資料で素材が確かめられるメダルと、そうでないメダルがあるので、分かっている範囲で並べてみますね。

記念メダル作った所公的資料などで分かっている素材
1964年 東京オリンピック記念メダル大蔵省造幣局が製造金は18金、銀はスターリング・シルバー、銅は丹銅
1970年 日本万国博覧会(EXPO’70)記念メダル造幣局が製造白金・金・銀・銅の4種。金は18K、銀はスターリングシルバー、銅は丹銅、白金は純プラチナ
1972年 札幌オリンピック記念メダル造幣局が製造素材・重さは公式の記録で確認できなかった
天皇陛下御在位50年・60年、金婚式などの奉祝メダル民間の業者が作った物が多い純金・純銀・銅・金メッキなど何種類もある
造幣局の純金干支メダル造幣局純金(裏面にホールマーク)・40mm・約95g
造幣局の純金メダルコレクション(星座など)造幣局純金(裏面にホールマーク)・26.0mm・約15g

1964年東京オリンピックと札幌の記念メダル

1964年の東京オリンピック記念メダルは、東京オリンピック資金財団が発行し、大蔵省造幣局が製造しました。1964年3月の国会の説明では、当時の予定価格は金5,000円・銀800円・銅200円でした。

1枚ごとの重さは公的な資料で確認できませんでした。金貨買取本舗の公式サイトの説明では、金メダルは「K18・重さ7.2g」とされています。

札幌オリンピックの記念メダルも造幣局が作ったことは造幣局の年史に書かれていますが、素材や重さは公式の記録で確認できませんでした。

ザ・ゴールドの買取実績記事では、札幌の3個セットが「K18 26.6g シルバー925 17.9g 銅 15.1g」と紹介されています。これを前提にすると、金メダルの素材としての目安は約454,321円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格で計算)。

詳しくは1964東京オリンピック記念メダルの価値で書いています。

EXPO’70(大阪万博)の記念メダル

EXPO’70の記念メダルは造幣局が作り、白金・金・銀・銅の4種があります。万博タイムカプセルを作ったパナソニックの資料では、金は18K・直径27mm、銀はスターリングシルバー・34mm、銅は丹銅・34mmとされています。

金・銀・銅の重さは公式の記録で確認できなかったので、手元のはかりで量ってみてください。見分け方はEXPO’70記念メダルの買取価格でまとめています。

長野・東京2020・地方博のメダルは?

1998年の長野オリンピックの記念メダルも、造幣局が作ったことは造幣局の年史に書かれています。ただ、素材や重さは公式の記録で確認できませんでした。

東京2020については、造幣局の記録で確認できたのは記念貨幣だけで、造幣局製の記念メダルが販売された記録は見つかりませんでした。なら・シルクロード博やジャパンエキスポ富山博など、地方博の記念メダルを造幣局が作った例もあります。

どれも名前だけでは素材が決まらないので、刻印と重さを見てから考えましょう。

天皇陛下の記念メダル・奉祝メダル

皇室の慶事に合わせた奉祝メダルは、民間の業者が作って売った物が多いとされています。1980年の国会で宮内庁は、業者が記念メダル等を作って売ることについて、規制する法令は無く、宮内庁が了承を与えたものではないと説明しています。

なので、同じ名前のメダルでも純金・純銀・銅・金メッキなど何種類もあります。名前で判断せず、刻印と重さで見分けるのが近道です。

造幣局の干支メダル・星座メダル

今の造幣局の純金メダルは、仕様がはっきりしています。例えば純金干支メダル(40mm・約95g)なら、金の量だけで見た目安は約2,163,435円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格で計算)。

純金メダルコレクションは同じ26.0mm・約15gでも、造幣局の販売価格が2024年の212,000円から2026年の530,000円に上がっています。造幣局は「地金価格の高騰により販売価格を変更」と説明していて、金のメダルの値段が金の価格に大きく左右される分かりやすい例です。

主な記念メダルの素材の違いを並べた図解

純金のメダル全般は純金メダルの買取、銀のメダルは純銀メダル・銀メダルの買取で計算の例を増やしています。

造幣局のメダルか、民間のメダルかを見分けるには

『造幣局のメダルなら安心なんだけど…』と思っても、見た目だけでは分かりにくいですよね。手がかりはいくつかあります。

作った所を確かめる手順
  1. ケースや箱、説明書に「造幣局」の文字があるかを見る
  2. メダルの裏面・側面に、日の丸とひし形のホールマークがあるかを見る
  3. 純金・純銀などの刻印と、重さをメモする
  4. 分からなければ、そのまま店で「どこで作られた物か分かりますか?」と聞く

造幣局は、閣議決定で「公共性の高い金属工芸品」に限って受注できることになっています。一方で、皇室の慶事や会社の周年記念などのメダルは、民間の業者が作った物も多いです。

どちらであっても、値段の土台になるのは素材の量です。作った所が分からなくても、刻印と重さが分かれば目安は出せます。

何の記念メダルか分からない時の調べ方は何の記念メダルか分からない時の調べ方にまとめています。

当時の値段と今の値段はどう違う?

『買った時より高く売れるのかな』と気になる方もいますよね。

1964年の東京オリンピック記念メダルは、当時の予定価格が金5,000円・銀800円・銅200円でした。国会の説明では、金メダル5,000円のうち地金代が3,860円(77%)とされています。

つまり当時から、金メダルの値段の多くは金そのものの値段だったんです。今の値段も、その金がいくらになっているかで大きく変わります。

買った値段で売れるとは限らない

造幣局のメダルは、販売価格に金・銀の代金のほか製造や販売の費用も入っています。売る時は素材の量が土台になるので、最近買ったメダルだと販売価格より低い提示になることもあります。

当時の販売価格と今の買取の考え方は記念メダルの当時の販売価格と今の買取価格で詳しく書いています。

素材別に見る、売る時のポイント

素材が分かったら、それぞれに合った売り方を考えてみましょう。同じ「記念メダル」でも、気をつけたいところがけっこう違うんです。

素材ごとに見るところが違う

金のメダルは「純度の判定」、銀のメダルは「店の条件(刻印・重さ)」、銅やメッキは「受け付けてくれるかどうか」が大事になります。

純金のメダル(K24・999)

純金のメダルは、記念メダルの中でも一番値段がはっきり出るタイプです。造幣局の干支メダルや国宝章牌のように、裏面にホールマークがある物は品位の確認もスムーズです。

例えば造幣局の国宝章牌(金)は純金・約45gで、金の量だけで見た目安は約1,024,785円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格で計算)。大きな金額になるので、2店以上で比べてから決めても損はありません。

おたからやは、24金の掲載価格はホールマーク付きのメダルや小判などを基準にした参考価格だと書いています。純金でも、ホールマークの有無で単価の扱いが変わる店がある、と覚えておきましょう。

18金のメダル(K18・750)

1964年の東京オリンピックやEXPO’70の金メダルは18金です。18金は金が75%なので、同じ重さの純金の4分の3が目安になります。

『金メダルなのに思ったより安い』と感じることがあるのは、このためなんです。重さが小さいメダルも多いので、量ってから計算してみてください。

純銀・SV925のメダル

銀のメダルは、重さがあっても金ほどの値段にはなりません。例えば造幣局の桜の通り抜け銀メダル(純銀・約135g)なら、銀の量だけで見た目安は約41,060円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の銀価格で計算)。

銀には店ごとの条件があります。RE:TANAKAとコメ兵は、銀はメダル・小判・大判・盃のうち銀の刻印か品位刻印がある物で、1件あたり10g以上が条件です。軽い銀メダルが1枚だけの時は、条件を確かめておきましょう。

プラチナのメダル

EXPO’70の白金メダルは純プラチナで、パナソニックの資料では「記念メダルとしては日本で初めてのプラチナメダル」とされています。当時の小売値は1個10万円でした。

プラチナは2026年10月20日17時の田中貴金属の店頭買取価格で8,935円/gです。金よりは低く、銀よりはずっと高い素材です。

大会の入賞メダル・表彰メダル・観光地のメダル

スポーツ大会の入賞メダルや、会社・役所の表彰メダル、観光地の刻印メダルは、素材がさまざまです。金色でも銅や真鍮にメッキした物が多いので、刻印の確認から始めましょう。

なお、オリンピックで選手に渡される入賞メダルは記念メダルとは別物です。例えば東京2020の金メダルは、文部科学省の資料で「銀製の円盤に6グラム以上の純金で金張りしたもの」と説明されていて、純金ではありません。

素材気をつけたいところ向いている売り先
純金(K24)ホールマークの有無で単価が変わる店がある貴金属の買取店、RE:TANAKA
18金(K18)純金の4分の3が目安。軽いメダルが多い貴金属の買取店
純銀・SV925刻印あり・10g以上などの条件がある店も総合買取店、銀の条件が合う店
プラチナ刻印(Pt1000など)の確認から貴金属の買取店
銅・メッキ受け付けない店がある記念品として見てくれる店、コイン店

記念メダルと記念硬貨はどう違う?

メダルを持っている人

同じ箱に、東京オリンピックの1000円の銀貨も入っていました。これもメダルと同じように売れますか?

案内役

それは記念硬貨(記念貨幣)ですね。記念メダルとは別物で、額面のお金として使えるんです。売り方や値段の考え方が少し違うので、分けておきましょう。

見た目が似ていても、記念硬貨は法律で決まったお金で、記念メダルはお金ではありません。

造幣局は自社の記念メダルの販売ページに「この製品は貨幣ではありません」「この製品は記念貨幣ではありません」と書いています。

記念メダル
  • 額面の表示が無い
  • お金としては使えない
  • 値段は素材(金・銀)の量が土台
  • 作った所は造幣局のほか民間の業者もある
記念硬貨(記念貨幣)
  • 「100円」「1000円」など額面がある
  • 額面の金額でお金として使える
  • 金貨・銀貨は素材や人気も見られる
  • 国が発行する(製造は造幣局)

同じ行事で、記念硬貨と記念メダルの両方が出ていることも多いんです。

行事記念硬貨(貨幣)記念メダル
東京オリンピック(1964年)1,000円銀貨・100円銀貨金・銀・銅の記念メダル
日本万国博覧会(1970年)100円白銅貨白金・金・銀・銅の記念メダル
札幌オリンピック(1972年)100円白銅貨記念メダル(造幣局製)
天皇陛下御在位60年(1986年)10万円金貨・1万円銀貨・500円白銅貨民間の奉祝メダルなど

ケースの中で記念硬貨と記念メダルが混ざっていることもあるので、額面の数字があるかどうかで一度分けてみてください。違いは記念メダルと記念硬貨の違いで詳しく書いています。

銅やメッキのメダルはどうなる?

メダルを持っている人

3枚セットのうち銅メダルは、さすがに値段がつかないですよね…。

案内役

銅には金や銀のような公表価格が無いので、素材としての値段はつきにくいです。ただ、セットのまま査定に出すと、収集品として見てくれる店もありますよ。

銅メダルは「売れない」とも「高く売れる」とも言い切れないのが正直なところです。

店の公式情報を見ても、書き方がかなり違います。

店銅・メッキのメダルについての公式の記載
バイセル丹銅製の銅メダルは「素材価値はほとんどありません」「単体での買取価格はそれほど高くならない可能性が高い」
買取まねきや東京オリンピック記念銅メダル(丹銅製)を買い取ったと店舗ブログで紹介
おたからやメッキのメダルは「デザインや記念品としての希少性を中心に評価」
コメ兵「GP(金メッキ)、GF(金張り)表記があるものはお買取りできません」
RE:TANAKA(田中貴金属)メッキ品は買取できない。貴金属以外の価値は評価しない

貴金属の量だけで買い取る店では、銅やメッキは対象外になりやすいです。一方で、記念品として見てくれる店もあります。

メッキや金張りの表示を見分けるには

金色のメダルでも、表面だけが金のことがあります。日本ジュエリー協会の表示規定では、金めっきは「GP」、金張りは「GF」と表示することになっています。

GFは、張り合わせた金合金の質量比が20分の1以上の素材という意味です。どちらも中身は金ではないので、純金や18金と同じ計算はできません。

銀色のメダルにも注意があります。洋銀(洋白・ニッケルシルバー)は銀に似た色の合金で、日本ジュエリー協会も「銀の一種と間違われやすい」と説明しています。刻印に「SV」や「925」が無い銀色のメダルは、店で確かめてもらいましょう。

よくある失敗

銅メダルだけを先に捨てたり、セットをばらしてしまったりすること。セットで揃っている方が評価されやすいと書いている店もあるので、まずはそのまま査定に出してみてください。

銅のメダルは銅メダル・丹銅の記念メダルは売れる?で、扱いをもう少し詳しく書いています。

売る前にしておきたいことは?ケース・保証書・黒ずみ

『せっかくだから、きれいに磨いてから持って行こう』と思いますよね。でも、それはちょっと待ってください!

案内役

銀のメダルが黒くなっていても、研磨剤や薬品で磨くのはやめておきましょう。表面に細かい傷がついて、収集品としての評価が下がることがあるんです。

おたからやは銀の変色について「決して磨かずにそのままお持ち込みください」と書いています。買取大吉は「柔らかい布で軽くふいておく」程度をすすめています。

ほこりを軽く払うくらいにとどめておけば安心です。

売る前のチェックリスト
  • 刻印(K18・SV925・999など)を確認してメモする
  • メダルだけの重さを量っておく
  • ケース・箱・保証書・説明書を探して一緒にしておく
  • セットのメダルはばらさずにそのまま持っていく
  • 研磨剤や薬品で磨かない(ほこりを払う程度にする)
  • 記念硬貨(額面のあるもの)が混ざっていないか分けておく
  • 本人確認書類を用意する

ケースや保証書が無くても大丈夫?

ケースを失くしてしまったメダルでも、査定はしてもらえます。おたからやは「付属品がない本体のみのお品物であっても喜んで査定を承ります」と書いています。

ただ、揃っていればプラスになることもあります。買取大吉は、ギャランティカードや外箱・内箱を揃えて出した方が「査定評価は高くなります」と書いています。

付属品の話はケース・箱・保証書がない記念メダルは売れる?、黒ずみは黒ずんだ・変色した記念メダルは売れる?で詳しく書いています。

記念メダルはどこで売る?店の種類と違い

メダルを持っている人

近所に買取店がいくつかあるんですが、どこに持っていっても同じですか?

案内役

実は、店によって見るところが違うんです。地金の重さだけで値段を出す店と、記念品としての価値も見ると書いている店があります。

買取大吉のコラムには、記念メダルの査定は「希少性」を加味する店と「貴金属の素材としての価値のみで査定するお店」に分かれるので、相見積もりがおすすめと書かれています。

主な売り先の特徴を、公式サイトの記載から並べてみます。

売り先公式サイトから分かること向いているメダル
おたからや記念メダル専用ページあり。地金価値に加えて発行枚数や保存状態、歴史的な希少性も見ると記載。店頭・出張・LINE査定など。店舗数2,080店舗以上(2026年10月時点)金・銀・セット物、何のメダルか分からない物
買取大吉「記念コイン・メダル」ページあり。ケースなし・鑑定書なしも相談可。査定料・出張料・買取手数料・キャンセル料が無料状態に自信が無い物
金貨買取本舗「記念メダルの買取一覧」ページあり。品目ごとに買取価格を出している物もある造幣局・五輪・万博などの名前が分かる物
RE:TANAKA(田中貴金属)記念メダルも買取対象。ただし貴金属以外の価値は評価しない。店頭のみ刻印のはっきりした純金・純銀メダル
コメ兵金・銀の重さで買取。銀はメダル等で刻印があり1件10g以上が条件。GP・GFは不可刻印のある金・銀メダル
コイン・古銭の専門店収集品として見てもらえることがある古いメダル、外国のメダル

RE:TANAKAは、造幣局検定マークなどがあり「純金・K24・1000・999」の刻印がある円形のメダルを「K24特定品」として、通常のK24より高い単価で買い取っています。造幣局のマークがある純金メダルなら、確かめてみる価値があります。

売り先ごとの違いは記念メダルはどこで売る?、大手の公式情報の比べ方は記念メダルの買取店を比較で詳しく書いています。

コイン・古銭の専門店に向いているのは?

古い外国のメダルや、発行数の少なそうなメダルは、コイン・古銭に詳しい店で見てもらうのも一つの方法です。収集品としての値段がつくこともあります。

ただし、その上乗せがいくらになるかは店ごとの判断です。純金・純銀のメダルなら、まず素材としての目安を手元に持ってから相談すると、提示額の中身が分かりやすくなります。

違いはコイン・古銭の専門店で記念メダルを売るで詳しく書いています。

2店以上で比べる時のコツ

比べる時は、同じ日のうちに回るのがおすすめです。金・銀の価格は毎日変わるので、日がずれると単純に比べられなくなります。

店ごとに「1gあたりの単価」「何gで計算したか」「記念品としての評価」の3つを聞いて、メモに並べてみてください。合計の金額だけで比べるより、どこで差がついているかが見えてきます。

例えば「金は同じくらいの単価なのに、片方は記念品の評価が入っていた」と分かれば、どちらに売るかも決めやすくなりますよ。

宅配買取を使う時は

近くに店が無い時は、宅配買取という方法もあります。ただ、記念メダルの宅配に対応しているかは店ごとに違います。

例えば大黒屋は、金は総重量5g以上で宅配買取の対象と書いています。RE:TANAKAは店頭以外の郵送による買取はしていません。送る前に公式サイトで条件を見ておきましょう。

梱包のしかたや送る前の確認は記念メダルの宅配買取にまとめています。

実際に査定してもらう時は

素材が金・銀だと分かったら、一度プロに見てもらうのが一番早いです。重さと刻印のメモを持って行けば、提示額の理由も聞きやすくなります。

『いきなり売るのは不安…』という方は、査定だけ受けて持ち帰ってもかまいません。査定料が無料と明記している店も多いです。

PR|金・銀・記念メダルの買取

記念メダルの査定額を確かめる

純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

査定から入金までの流れと本人確認

店頭で売る場合の流れは、どの店もおおむね同じです。

店頭で売る時の流れ
  1. メダル・ケース・付属品と本人確認書類を持って店に行く
  2. 刻印や比重などで素材を確かめてもらう
  3. 重さを量り、提示額と内訳を聞く
  4. 納得できたら買取の手続きをする(納得できなければ持ち帰る)
  5. 現金か振込で受け取る

提示額を聞く時は、「金の単価はいくらで計算していますか?」「記念品としての評価は入っていますか?」と聞いてみてください。内訳が分かると、他の店と比べやすくなります。

店で言われがちなこと、聞いておきたいこと

査定の場では、言われたことの意味がすぐ分からないこともありますよね。よくあるやりとりを例に、聞き返し方を書いておきます。

例えば「こちらは銅なので、お値段はつきにくいですね」と言われたら、「セットのまま買い取ってもらえますか?それとも銅は返していただけますか?」と聞いてみてください。

「金の重さで計算しました」と言われたら、「1gいくらで、何gで計算しましたか?」と聞けば、手元のメモと比べられます。

査定の時に聞いておきたいこと
  • 何の素材と判定したか
  • 何gで、1gいくらで計算したか
  • 記念品としての評価が入っているか
  • 手数料が差し引かれているか
  • 今日決めなかった場合、持ち帰れるか

提示額が思ったより低かった時の考え方は記念メダルの査定が思ったより安い理由、高く売るための準備は記念メダルを高く売る方法にまとめています。

本人確認書類が要ります

買取店は古物営業法で、売る人の住所・氏名・職業・年齢を確認することになっています。運転免許証やマイナンバーカードなど、現住所が書かれた書類を用意しておきましょう。

使える書類は店ごとに違います。おたからやは、200万円を超える取引では顔写真付きの本人確認書類が必要で、18歳未満からは買い取らないと書いています。

1万円未満でも確認されることが多い

古物営業法では、買い取る総額が1万円未満なら本人確認が原則免除されます。ただ、記念メダルが例外の品目に入っているわけではなく、店のルールとして毎回確認するところも多いので、書類は持って行くのが無難です。

出張買取を頼む時はクーリング・オフを知っておく

家に来てもらう出張買取は、特定商取引法の「訪問購入」にあたります。契約の書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができ、その間は品物の引き渡しを断ることもできます。

自分から頼んでいないのに家に来て勧誘することは、法律で禁止されています。困った時は消費者ホットライン「188」に電話してみてください。

宅配や出張の注意点は記念メダルの出張買取で詳しく書いています。

税金・相続・遺品のメダルはどう考える?

メダルを持っている人

祖父の遺品のメダルを売ったら、税金がかかったりしませんか?

案内役

金額によっては関係してきます。ただ、記念メダルが税金の上でどう扱われるかを直接書いた国税庁の説明は見つからなかったので、迷ったら税務署か税理士さんに確かめてくださいね。

国税庁の説明で、記念メダルに関わりそうな点を並べておきます。

項目国税庁などの説明
生活用の動産の売却原則として税金はかからない。ただし貴金属などで1個または1組の価額が30万円を超えるものは除く
譲渡所得の特別控除その年の譲渡益の合計から50万円まで差し引ける
長く持っていた物5年を超えて持っていた物(長期)は、所得の2分の1が総合課税の対象
確定申告が要らない場合給与を1か所から受け取り年末調整済みの人で、給与以外の所得が20万円以下など(住民税は別)
相続金銭に見積もれる経済的価値のあるものは相続税の対象になる財産

金の売却では「金地金等の譲渡の対価の支払調書」という制度もあります。法律では対象を「金若しくは白金の地金又は金貨若しくは白金貨」と定めていて、買取業者が200万円を超える対価を支払った時に税務署へ出す書類です。

記念メダルがこの「金地金等」に入るかを直接書いた国税庁の説明は、確認できませんでした。

記念メダルが「生活に通常必要な動産」にあたるか、セットが「1組」と数えられるかは、国税庁の説明で確認できませんでした。純金の大きなメダルなど金額が大きい時は、早めに相談しておくと安心です。

遺品・相続したメダルの場合

相続の手続きが終わる前に、家族のだれか一人の判断で売ってしまうのは避けたいところです。まずは何枚あって、それぞれ何でできているかを一覧にして、家族で共有しておきましょう。

『おじいちゃんが大事にしていたものだし…』と迷うのも自然なことです。売るのを急がず、記念に一枚だけ残すという選び方もあります。

遺品のメダルを整理する時
  • 何の行事のメダルか、ケースや箱の文字をメモする
  • 刻印と重さを1枚ずつ記録する
  • 記念硬貨と記念メダルを分けておく
  • 家族と「売る・残す」を話し合ってから動く
  • 大きな金額になりそうなら税務署・税理士に確かめる

税金は記念メダルを売ると税金はかかる?、相続の進め方は相続した記念メダルの扱い、遺品の確かめ方は遺品の記念メダルを売るで詳しく書いています。

「売る」か「残す」か、迷った時の考え方

家族の記念品を手放すのは、値段だけで決められることではないですよね。

売るのが向いている時
  • 純金・純銀で、素材としての目安がはっきり出る
  • 家族のだれも保管する予定が無い
  • 遺品の整理を期限までに進めたい
  • 枚数が多くて保管が大変
残すのが向いている時
  • 贈り主や行事への思い入れが強い
  • 銅やメッキで、値段がつきにくそう
  • 家族の中に残したい人がいる
  • まだ何のメダルか分かっていない

例えば金・銀・銅のセットなら、「銀と金はまず査定、銅は家に残す」と決めてから、まずはセットのまま見てもらう家族もいます。値段を聞いてから決めても遅くありません!

迷っている方は記念メダルは売る?残す?決め方のチェックリストも参考にしてみてください。

記念メダルの買取でよくある相談

Yahoo!知恵袋などに寄せられている、記念メダルを売る時の相談をいくつか取り上げて答えてみます。

記念メダルを売る前に確かめる順番の図解

祖父の遺品から出てきた万博の記念メダルに、今でも値段はつく?

遺品の中から大阪万博の記念メダルが見つかり、今でも買取の値段がつくのか知りたい、という相談です。

EXPO’70の記念メダルは白金・金・銀・銅の4種があり、どれかで答えが変わります。金は18K、銀はスターリングシルバー、白金は純プラチナなので、素材としての値段がつきます。

銅(丹銅)だけは貴金属としての値段はつきにくいです。まずは刻印と大きさ(金は直径27mm、銀・銅は34mm)を見て、どのメダルかを確かめてみてください。

記念品でもらったメダルは、どれくらいで買い取ってもらえる?

押し入れから記念品でもらったメダルが出てきたけれど、いくらくらいになるのか、という相談です。

会社の永年勤続や団体の記念品のメダルは、作った所も素材もさまざまです。純金・純銀の刻印があれば、重さから目安が出せます。

刻印が無い場合は、店の機器で素材を確かめてもらうのが早いです。おたからやは、企業や自治体の記念品、永年勤続のメダルも相談できると書いています。

出張買取で売ったメダル、契約した後でも返してもらえる?

出張買取で記念メダルを売ったあとで、やっぱり返してほしくなった、という相談です。

家で契約した出張買取なら、特定商取引法の訪問購入にあたるので、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます。期間中は品物を渡さないこともできます。

店頭で自分から売った場合は、クーリング・オフの対象ではありません。迷っている時は、その場で決めずに一度持ち帰る方が後悔しにくいです。

オリンピックの記念メダルは、総合買取店でも値段がつく?

家にあるオリンピック記念メダルの銀メダルを、駅前の総合買取店に持って行っても値段がつくのか、という相談もありました。

1964年の東京オリンピックの銀メダルはスターリング・シルバーなので、銀の量の分は値段がつきます。例えば金貨買取本舗の説明にある「Silver 925・重さ18.6g」とした場合、銀の量だけで見た目安は約5,233円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の銀価格で計算)。

ただし、RE:TANAKAやコメ兵の「銀は1件10g以上」のような条件がある店もあります。銀メダル1枚だけの時は、条件の無い店や、記念品の価値も見ると書いている店に相談してみてください。

銅のメダルも売れる?

金・銀・銅のセットのうち、銅だけでも売れるのか、という相談です。

公式サイトを見る限り、銅メダルを買い取った例を紹介している店も、素材の価値はほとんど無いと書いている店もあります。銅だけを別の店に持って行くより、セットのまま見てもらう方が話が早いです。

値段がつかなかった時は、記念に手元に残すのも一つの方法です。処分のしかたは売れない記念メダルの処分方法で案内しています。

記念メダルを売る店の種類ごとの違いの図解

よくある質問

記念メダルは1枚からでも買取してもらえますか?

1枚からでも査定してもらえる店が多いです。買取まねきやは店舗ブログで「一点からでもお気軽にご相談ください」と書いています。ただし、RE:TANAKAやコメ兵の銀は1件10g以上が条件なので、店ごとの条件を確かめてみてください。

何のメダルか分からなくても売れますか?

査定はしてもらえます。おたからやは、メダルの素材を専用の機器や刻印から特定すると書いています。持って行く前に、ケースや箱の文字をメモしておくと話が早いです。

造幣局のメダルなら高く売れますか?

造幣局の純金・純銀メダルは品位と重さがはっきりしているので、素材の目安は出しやすいです。ただ、金貨買取本舗は造幣局の純金メダルの実績記事で、プレミアの上乗せが難しく純金相場を反映した、と書いています。造幣局製でも、値段の土台は金・銀の量です。

今が売り時ですか?

金や銀の価格は毎日変わるので、売り時はだれにも言い切れません。この記事では予想はしませんが、量った日の価格で目安を計算し、提示額と比べてから決めるのがおすすめです。

記念メダルと記念硬貨を一緒に売ってもいいですか?

一緒に査定に出してかまいません。ただ、記念硬貨は額面のあるお金なので、メダルとは値段の考え方が違います。ケースの中で分けておくと、内訳の説明が分かりやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 記念メダルの買取では、金・銀・プラチナの量が値段の土台になる
  • 刻印(K18・SV925・999・日の丸とひし形のマーク)で素材を確かめる
  • 重さ×純度×その日の金・銀の価格で、素材としての目安を出しておく
  • 銅・メッキは貴金属としての値段がつきにくく、店によって扱いが違う
  • 磨かず、ケースや保証書と一緒に、セットはばらさずに査定に出す
  • 店は「地金だけで見る店」と「記念品の価値も見る店」があるので比べてみる
  • 出張買取は8日間のクーリング・オフ、税金は国税庁の説明と税務署で確かめる
記念メダル買取.jp

記念メダル買取.jp 編集部

家にある記念メダル(純金・純銀・造幣局のメダル、オリンピック・万博・天皇記念・干支・大会メダルなど)を納得して手放すために、素材と刻印の見分け方、重さからの値段の計算、記念硬貨との違い、売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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