1964東京オリンピック記念メダルの価値|金・銀・銅の素材と見分け方

1964東京オリンピック記念メダルの価値と素材を考えるイメージ

当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

実家の棚の奥から、五輪の文字が入った小さなケース。『これって1964年の東京オリンピックの記念メダル?価値はあるのかな』と気になりますよね。

結論から言うと、1964東京オリンピック記念メダルは金・銀・銅の3種類で、素材がまったく違います。価値の出方も、どの1枚かでがらりと変わるんです。

この記事では、作った所や当時の売られ方、手元の1枚がどれかを見分けるコツを順番に見ていきます。

メダルを持っている人

祖母の遺品を整理していたら、東京オリンピックと書かれたメダルが出てきました。金色と銀色と茶色っぽいのがあります。どれも価値があるんでしょうか?

案内役

1964年の東京大会の記念メダルなら、金・銀・銅で素材が違うんです。まずは色ごとに分けて、裏や縁の文字を見てみましょう。

目次

1964東京オリンピック記念メダルは誰が作ったもの?

先に結論

発行したのは東京オリンピック資金財団で、製造は大蔵省造幣局です。民間の業者が勝手に作った物ではなく、大会の資金を集めるために出された公式の記念メダルなんです。

1964年3月の国会で、資金財団の事務局長が「製造は大蔵省の造幣局にお願いいたしまして」と説明しています。江戸東京博物館の所蔵品の記録にも「大蔵造幣局/製造」と書かれています。

売る窓口は「東京オリンピック記念メダル協会」でした。貴金属地金協会の会員の会社と商社が集まって作った協会です。

造幣局のほうも、このメダルを作るための経費として「四百万円余」を予備費に計上したことが、1965年の国会の記録に残っています。国の機関が関わって作られたメダルだと分かりますね。

役割担当したところ
発行財団法人東京オリンピック資金財団
製造大蔵省造幣局
発売東京オリンピック記念メダル協会
図柄のもと大会ポスター(スタート・ダッシュ)と大会マーク

『造幣局が作ったなら、お金の仲間なの?』と思う方もいるかもしれません。実はここが混同しやすいところです。

国会では資金財団の事務局長が「大蔵省のほうの記念コインのほうは、実は私ども関係いたしておりません」と答えています。記念メダルと記念硬貨は、出したところから別なんです。

選手に渡された入賞メダルとは別物です

同じ東京大会では、選手に渡す入賞メダルも造幣局が作りました。ただ、こちらは競技の表彰用で、記念メダルとは別の物です。

家にあるのは、一般向けに売られた記念メダルのほうだと考えてよいでしょう。入賞メダルについてはオリンピックの金メダルは売れる?で触れています。

金・銀・銅はそれぞれ何でできている?

メダルを持っている人

金色のメダルは、やっぱり純金なんですか?

案内役

1964年の東京大会の金メダルは18金なんです。純金ではありませんが、金が75%入っていますよ。

資金財団は国会で「金は十八金でございます。それから銀はスターリング・シルバー…銅は丹銅でございます」と説明しています。素材は公的な記録で分かっているんです。

種類素材どんな金属か
金メダル18金金が75%の合金
銀メダルスターリング・シルバー銀の純度が1000分の925
銅メダル丹銅銅に亜鉛を加えた合金

スターリング・シルバーは、造幣局の説明では「銀の品位(純度)が1000分の925」の銀です。刻印では「SV925」や「STERLING」と表されることが多いですね。

丹銅は、銅に亜鉛を混ぜた合金です。金や銀のような貴金属ではありません。

18金と純金はどれくらい違う?

18金は、全体を24とした時に18が金という意味です。残りの25%は銀や銅などで、硬さや色を整えています。

純金に比べると柔らかすぎず、傷がつきにくいのが18金の良いところです。記念メダルのように長く飾る物には向いた素材なんですね。

『金色なら全部同じでしょ?』と思いがちですが、金の量で値段の土台が決まる以上、純度の違いは大きな差になります。18金の計算のしかたは18金の記念メダルの買取でくわしく書いています。

銀メダルの「925」は何の数字?

925は、1000のうち925が銀という千分率の数字です。純銀(999)より、銀の割合が少しだけ低いんです。

日本ジュエリー協会の表示規定では、銀の表示は「SV925」「SILVER925」のように品位を並べて書くことになっています。ただ、古い品は規定どおりとは限らないので、刻印は目安として見ておきましょう。

公的な記録で分からないこと

メダル1枚ごとの直径と重さ、実際に売れた数、造幣局のホールマーク(品位証明の印)が打たれているかは、公的な資料で確認できませんでした。手元のメダルの刻印と重さで確かめるのがいちばん確かです。

素材が違うと、価値の出方も変わります

貴金属の買取店では、記念メダルはまず「中に金や銀がどれだけ入っているか」で見られます。なので、18金の金メダルと丹銅の銅メダルでは、値段の土台がまったく違うんです。

例えば、金貨買取本舗の公式サイトの説明どおり金メダルが「K18・重さ7.2g」なら、2026年10月20日17時の田中貴金属公表の金の店頭買取価格で出した素材の目安は約122,974円です(地金の価格で出した計算値で、買取価格そのものではありません)。

素材ごとの今の目安の出し方は、1964東京オリンピック記念メダルの買取価格でくわしく計算しています。

1964東京オリンピック記念メダルの金・銀・銅の素材の違いを示した図解

当時はいくらで、どう売られていた?

メダルを持っている人

昔の人は、これをいくらで買ったんでしょう?

案内役

1964年3月の国会で、予定の値段が説明されていますよ。金が5,000円、銀が800円、銅が200円でした。

資金財団の説明では、発売は1964年4月17日の予定でした。全国の百貨店約100カ所と、時計・貴金属店約2,000店で売る計画だったんです。

種類予定価格(当時)予定数量財団への納付金(1個)
金メダル5,000円14万5,000個200円
銀メダル800円40万個50円
銅メダル200円60万個10円

金メダルの5,000円のうち、地金代は3,860円で77%を占めていました。当時から、金メダルの値段は中の金で決まっていたことが分かりますね。

予定数量は1964年3月時点の計画の数です。実際に何枚売れたかは、公的な記録で確認できませんでした。

3枚セットは少なかった

『金・銀・銅の3枚セットで売られていたんでしょ?』と思われがちです。でも、資金財団の説明は少し違います。

金地金が足りなかったので、「原則はやはりこれは銀、銅、金とバラ売りにいたしまして、ごく一部のものにつきまして、セットにする」という売り方でした。確保できた金地金は712.8kgだったそうです。

ここが大事なところです

1964東京オリンピック記念メダルは、基本は1枚ずつのバラ売りでした。家に銀や銅だけが何枚もある、というのは自然なことなんです。

ちなみに、江戸東京博物館は金・銀・銅の1セットを所蔵しています。記録された寸法は8.5cm×10.0cmで、ケースを含めた大きさとみられます。

当時の値段と今の値段の違いについては、記念メダルの当時の販売価格と今の買取価格も参考にしてみてください。

当時の値段と今の値段は比べられる?

『5,000円で買った物が、今はいくらになるの?』と気になりますよね。ただ、当時の値段と今の値段を単純に並べることはできません。

今の値段の土台になるのは、その日の金や銀の相場です。当時の5,000円は1964年の地金代で決まった値段なので、今の目安は今日の相場で出し直す必要があります。

手元の1枚が東京大会の記念メダルか見分けるには

メダルを持っている人

ケースに入っていないメダルもあります。東京大会の物かどうか、どう見分ければいいですか?

案内役

まずは「お金かどうか」を先に分けるのが近道です。額面の数字があれば記念硬貨のほうですよ。

1964年の東京大会では、記念メダルとは別に記念硬貨も出ています。1000円銀貨と100円銀貨で、どちらも額面が入ったお金です。

記念メダル
  • 額面(○円)の表示が無い
  • 金・銀・銅の3種類がある
  • お金としては使えない
記念硬貨(1000円・100円)
  • 「1000円」「100円」の額面が入っている
  • 2種類とも銀を含む貨幣
  • 額面の金額で使える法定通貨

硬貨とメダルの違いは、東京オリンピック記念メダルと1000円銀貨の違いでくわしく比べています。

色と刻印で金・銀・銅を分ける

額面が無ければ、次は色と刻印です。金色なら18金を表す「K18」「18K」「750」、銀色なら「SV925」「STERLING」のような文字が無いか探してみましょう。

刻印は縁や裏の端に小さく打たれていることが多いです。スマホのカメラで拡大すると読みやすいですよ。

家でできる見分けの手順
  1. 額面の数字があるかを見て、硬貨とメダルを分ける
  2. 金色・銀色・銅色の3つに分けて並べる
  3. 縁と裏を拡大して刻印を探す
  4. 1枚ずつ重さを量ってメモする
  5. ケースや説明書があれば一緒にまとめる

刻印が見つからなくても、すぐに偽物とは限りません。古いメダルは刻印が無い物もあるので、店で素材を調べてもらうのが確かです。

刻印の読み方は記念メダルの刻印の見方にまとめています。

ケースの表書きや説明書もヒントになります

ケースのふたや説明書に、大会名や素材が書かれていることがあります。メダル本体の刻印が小さくて読めない時は、こちらも見てみてください。

ただ、ケースと中身が入れ替わっていることもあります。説明書の文字だけで決めず、メダル本体の色と重さもあわせて確かめておきましょう。

よくある失敗

銀色のメダルを磨いて、刻印をすり減らしてしまうこと。研磨剤や薬品は使わず、ほこりを払う程度にしておきましょう。

セットやケースがあると価値は変わる?

先に結論

金・銀・銅がそろったセットは、収集品として評価が上がることがあると公式に書いている店があります。ただ、どこまで上乗せされるかは店しだいです。

おたからやは公式のFAQで、1964年の東京オリンピック記念メダルの金・銀・銅セットについて「コレクションとしての評価が非常に高くなりやすい傾向がございます」と答えています。

一方で、田中貴金属のRE:TANAKAのように「貴金属以外の価値は評価いたしません」とする店もあります。セットかどうかより、中の金や銀の量で見る店なんです。

店の見方どこを見るか向いているメダル
素材だけで見る店金・銀の純度と重さ金メダル、銀メダル
収集品の価値も見る店素材に加えて、そろい具合・状態・付属品セット、ケース付き、銅メダル

『じゃあ、セットはばらさずに出したほうがいいの?』と迷いますよね。まずはセットのまま見てもらい、ばらした場合の値段も聞いてみるのがおすすめです。

セットの出し方は記念メダルのセットはばらして売る?でも紹介しています。

ケースや説明書が無い場合

ケースが無くなっていても、あきらめなくて大丈夫です。おたからやは「付属品がない本体のみのお品物であっても喜んで査定を承ります」と書いています。

金メダルと銀メダルは、ケースが無くても中の金・銀の量で値段の土台がつきます。付属品が残っているなら、捨てずに一緒に持っていきましょう。

銅メダルや銀メダルだけが何枚もある時

バラ売りが基本だったので、銀や銅だけが何枚も出てくるのはよくあることです。『金が無いなら値段はつかないのかな』と心配になりますよね。

銀メダルは枚数が増えるほど、中の銀の量も増えていきます。銅メダルは貴金属としての値段はつきにくいものの、買取まねきやの店舗ブログには東京オリンピック記念銅メダル(丹銅製)を買い取った例が載っています。

なので、銅だけの場合も「扱っていますか?」と先に電話やLINEで聞いておくと安心です。銅のメダルの扱いは銅メダル・丹銅の記念メダルは売れる?でも紹介しています。

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記念メダルの査定額を確かめる

純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

1964東京オリンピック記念メダルのよくある相談

メダルを持っている人

同じように東京大会のメダルを持っている人は、どんなことで迷っているんですか?

案内役

「セットの価値」「シルバーのケース付き」「ネットで同じ物が見つからない」の3つがよく出てきますね。1つずつ答えます。

金・銀・銅のセットが出てきた。価値はある?

東京大会の記念メダルの3枚セットが出てきて、価値を知りたいという相談です。

金メダルは18金なので、金の分の値段がつきます。銀メダルはスターリング・シルバーで、銀としての値段がつきます。

銅メダルは丹銅で、貴金属としての値段はつきにくい素材です。そのうえで、セットで収集品として見る店もあるので、何か所かで聞いてみてください。

ケースと証明書付きのシルバー。価値はある?

ケースと証明書がそろった銀メダルの相談も多いです。

銀メダルはスターリング・シルバーなので、重さに応じた銀の値段が土台になります。ただ、銀は金よりずっと単価が低く、金の約75分の1です(2026年10月20日の田中貴金属公表値で比べた場合)。

ケースや証明書は、収集品として見てくれる店ではプラスになりえます。参考に、おたからやは「Sv925 東京オリンピック記念銀メダル6枚まとめ 111.9g」の買取実績を出しています。ただしこれは2026年1月29日時点の過去最高買取実績で、今の買取価格ではありません。

ネットで調べても同じメダルが出てこない

『東京オリンピックと書いてあるのに、調べても同じ図柄が見つからない』という相談もあります。

公式の記念メダルのほかに、記念品として作られたメダルがあることも考えられます。この場合は、刻印と重さで素材を確かめるのが先です。

金や銀の刻印があれば、素材の値段がつきます。刻印が無く素材が分からない時は、店の機器で調べてもらうと安心ですよ。

店に持っていく時は「東京オリンピックと入っていますが、素材が分かりません」とそのまま伝えて大丈夫です。おたからやは、メダルの素材を専用の機器や刻印から特定すると公式に書いています。

その時に、色・枚数・重さのメモを見せると話が早く進みます。分からないことは分からないと伝えるのがいちばんですよ。

残すか売るか、決める前に

メダルを持っている人

祖母が大事にしていた物なので、売ってしまっていいのか迷います。

案内役

そう感じるのは自然なことです。家族で一度話し合って、1枚だけ残す方法もありますよ。

1964年の東京大会の記念メダルは、家族の思い出が詰まった物でもあります。素材の値段が分かったうえで、残すか売るかを決めても遅くありません。

例えば「金メダルだけは孫に残して、何枚もある銀と銅は見てもらう」という分け方もあります。全部を一度に決めなくていいんです。

家族で話す時は、「何がいくらくらいになりそうか」を紙に書いておくと話が進みやすいですよ。刻印と重さのメモがそのまま役に立ちます。

決める前のチェック
  • 金・銀・銅のどれが何枚あるか数えた
  • 額面のある記念硬貨と分けた
  • 刻印と重さをメモした
  • 家族に残したい人がいないか聞いた
  • 素材だけで見る店と、収集品として見る店の両方で聞く準備をした

『とりあえず価値だけ知りたい』という段階でも、査定だけ頼むことはできます。売る店や手順の全体は記念メダルの買取ガイドにまとめています。

1964東京オリンピック記念メダルを売る前に確かめることを示した図解

よくある質問

1964年の東京オリンピックの記念金メダルは純金ですか?

純金ではなく18金です。1964年3月の国会で、発行した資金財団が「金は十八金でございます」と説明しています。

東京大会の記念メダルは造幣局製ですか?

はい、大蔵省造幣局が作りました。発行は東京オリンピック資金財団、発売は東京オリンピック記念メダル協会です。

銅メダルにも値段はつきますか?

銅メダルは丹銅で、貴金属としての値段はつきにくい素材です。収集品として見る店もあるので、扱いを店に聞いてみてください。

刻印が見当たらないメダルは偽物ですか?

刻印が無いからといって、すぐに偽物とは言えません。古いメダルには刻印が見当たらない物もあるので、店の機器で素材を調べてもらうのが確かです。

メダル1枚の重さはどれくらいですか?

1枚ごとの重さは、公的な記録では確認できませんでした。手元のメダルを家のはかりで量って確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 1964東京オリンピック記念メダルは資金財団が発行し、大蔵省造幣局が作った
  • 金は18金、銀はスターリング・シルバー、銅は丹銅
  • 当時の予定価格は金5,000円・銀800円・銅200円
  • 基本はバラ売りで、セットはごく一部だった
  • 額面のある1000円・100円の記念硬貨とは別物
  • 刻印と重さを確かめ、素材と収集品の両方の見方で聞いてみる
記念メダル買取.jp

記念メダル買取.jp 編集部

家にある記念メダル(純金・純銀・造幣局のメダル、オリンピック・万博・天皇記念・干支・大会メダルなど)を納得して手放すために、素材と刻印の見分け方、重さからの値段の計算、記念硬貨との違い、売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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