当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
親や祖父母の部屋を片付けていたら、ケースに入った記念メダルがいくつも出てきた。大事にしていた物だと思うと、どう扱えばいいか迷いますよね。
父の遺品を整理していたら、記念メダルが箱ごと出てきました。オリンピックのものや、何の記念か分からないものもあります。どうしたらいいですか?
まずは捨てずに、素材ごとに分けるところから始めましょう。金や銀のメダルが混じっていることもあるので、刻印を見るだけでも見通しが立ちますよ。
結論から言うと、遺品の記念メダルは「仕分けて、家族と相談して、まとめて査定に出す」の順で進めるのが安心です。
この記事を読めば、遺品から出てきた記念メダルを、損をせず気持ちよく手放すか残すかを決める順番が分かります。
遺品から記念メダルが出てきたら、最初に何をする?
遺品の記念メダルは、見た目だけでは金・銀・銅の区別がつきにくいものです。まずは全部をひとまとめに保管し、刻印を見ながら素材ごとに分けてみてください。
『古そうだし、たぶん価値なんて無いよね』と思って処分しかけた、という声は少なくありません。実は、金色に見えるメダルが純金や18金だったということもあるんです。
逆に、ずっしり重くても銅や金メッキのこともあります。見た目の印象で決めず、刻印を手がかりにするのが一番の近道です。
もう1つ大事なのが、磨かないことです。おたからやの公式サイトは、銀の変色について「決して磨かずにそのままお持ち込みください」と書いています。
磨くと表面に細かい傷がつき、記念品としての評価が下がることがあります。ほこりを柔らかい布で払う程度にしておきましょう。
遺品の記念メダルは4つに仕分ける
仕分けといっても、何を見て分ければいいんでしょう?
縁や裏面の刻印と、ケースや箱の文字を見ます。金銀、銅、メッキ、記念硬貨の4つに分けると、そのあとの動き方がはっきりしますよ。
遺品の記念メダルは、次の4つに分けておくと話が早く進みます。
| 仕分け | 見分ける手がかりの例 | このあとの扱い |
|---|---|---|
| 金・銀・プラチナのメダル | K18・K24・純金・SV925・SV1000・Pt などの刻印、日の丸とひし形の中に数字がある造幣局の印 | 素材の量で値段がつく。査定に出す候補 |
| 銅・丹銅のメダル | 赤茶色。刻印が無いことが多い | 貴金属としての値段はつきにくい。扱う店と断る店がある |
| メッキのメダル | GP・金メッキ・金鍍金などの表示 | 素材の値段は期待しにくい。記念品として見る店もある |
| 記念硬貨(記念貨幣) | 「日本国」と額面の数字がある | メダルとは別物。額面で使えるお金 |
金・銀のメダルかどうかは、刻印の読み方が分かると一気に判断しやすくなります。何の記念か分からない物は何の記念メダルか分からない時の調べ方も見てみてください。
記念硬貨が混じっていないか確かめる
遺品の箱には、記念メダルと記念硬貨が一緒に入っていることがよくあります。記念硬貨は法律で決まったお金で、額面で使えます。
一方、造幣局は自社の記念メダルに「この製品は貨幣ではありません」と明記しています。同じ行事に両方が出ている例もあるので、ケースの文字だけで判断せず、表面に額面があるかを見てみてください。
例えば1964年の東京オリンピックには、1000円銀貨と100円銀貨の記念貨幣と、別に記念メダルがあります。混ぜたまま持っていくと話がややこしくなるので、袋を分けておきましょう。
金・銀のメダルなら、どのくらいの値段の土台がある?
遺品のメダルが金や銀だと分かったら、気になるのは値段ですよね。記念メダルは、貴金属の買取店では中に含まれる金・銀の量が値段の土台になります。
ここでは、1964年東京オリンピックの記念メダルを例に計算してみます。造幣局が作ったメダルで、金は18金、銀はスターリング・シルバー、銅は丹銅です。
重さは公的な資料で確認できなかったので、金貨買取本舗の公式サイトの説明「金メダルはK18・重さ7.2g、銀メダルはSilver 925・重さ18.6g」とした場合の計算です。
| メダル | 前提にした純度と重さ | 金・銀の量だけで見た目安 |
|---|---|---|
| 金メダル | K18・7.2g | 約122,974円 |
| 銀メダル | SV925・18.6g | 約5,233円 |
| 銅メダル | 丹銅 | 金額の目安は出せない |
計算には、田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格(税込)、金22,773円/g・銀304.15円/gを使いました。記事執筆日時点の参考値で、地金の価格です。
上の数字は素材の量だけで見た目安で、メダルの買取価格そのものではありません。実際の提示額は、純度の判定や店の単価、手数料で変わります。
同じ「記念メダル」でも、金と銀では単価に約75倍の差があります。遺品の中に金のメダルが1枚あるかどうかで、全体の見え方がかなり変わるんです。

売る前に家族と相談しておきたいこと
『自分が片付けを任されたから、自分で決めていいよね』と思うかもしれません。ただ、遺品の記念メダルは、ほかの家族にとっても思い出の品だったりします。
特に金のメダルは、思った以上の金額になることがあります。あとから「知らなかった」と言われないよう、売る前に一覧を見せて話しておくと安心です。
- メダルの名前(ケースや裏面の文字)を一覧にする
- 刻印から分かる素材をメモする
- 料理用のはかりで量れるなら重さを書く
- 残したい人がいないか聞いてみる
- 売ったお金をどう分けるか決めておく
相続の手続きが絡む時の分け方や評価の考え方は、相続した記念メダルの扱いでくわしく書いています。売るか残すかで家族の意見が分かれる時は、記念メダルは売る?残す?決め方のチェックリストも参考になります。
家族への声のかけ方は、例えばこんな言い方です。「お父さんの記念メダル、金のものもありそうなんだけど、残しておきたい物があったら先に言ってね」。
遺品の記念メダルはまとめて査定に出すのが楽
遺品の記念メダルは、枚数が多いほど1枚ずつ調べるのが大変です。仕分けた状態でまとめて持ち込めば、素材の判定も含めて一度に見てもらえます。
買取店の中には、記念メダルを素材の量だけで見る店と、記念品・収集品としての評価も加える店があります。例えば田中貴金属のRE:TANAKAは「貴金属以外の価値は評価いたしません」と書いていて、地金の値段だけで買い取ります。
おたからやは「純度と重量に基づく地金価値に加え、発行枚数や保存状態、歴史的な希少性」を見ると書いています。どちらが合うかはメダルの中身次第なので、2店以上で聞いてみるのがおすすめです。
- 4つに仕分けて、袋や箱を分けておく
- ケース・箱・保証書は汚れていても一緒にしておく
- 本人確認書類を用意する
- 店では「遺品で、素材が分からない物もあります」と最初に伝える
- 素材の分と記念品の分を分けて聞き、その場で決めずに持ち帰ってもいい
自分で素材を判断できない物があっても大丈夫です。おたからやは「メダルの素材を専用の機器や刻印から精密に特定いたします」と書いていて、刻印が読めない物もそのまま相談できます。
量が多い時や、古銭や切手も一緒に出てきた時は、記念メダル・記念コインをまとめて売るの進め方が役に立ちます。
査定だけなら、売るかどうかはあとで決められます。まずは今の提示額を知るところから始めてみてください。
PR|金・銀・記念メダルの買取
記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る店の選び方や手続きの全体の流れは記念メダルの買取ガイドにまとめています。
遺品の記念メダルのよくある相談
Yahoo!知恵袋に寄せられた、遺品から出てきた記念メダルの相談から3つ取り上げます。
曽祖父の遺品から「宝祚五十年」の記念メダルが出てきた
曽祖父の遺品整理で、昭和天皇の在位50年を祝う「宝祚五十年」と書かれたメダルが見つかったという相談です。
天皇陛下の御在位50年については、造幣局が作った記念貨幣発行記念メダルがあることは確認できます。ただ、その素材や重さは公式の記録で確認できませんでした。
また、皇室の慶事の奉祝メダルは民間の業者が作った物が多いとされています。同じ名前でも純金・純銀・銅・金メッキなど何種類もあるので、刻印と重さで見分けるのが先です。
父の遺品の明治天皇の記念メダル。何のメダルか分からない
父の遺品から明治天皇に関係するらしいメダルが出てきた、という相談です。明治百年の記念メダルは、作った所や仕様を公式の記録で確認できませんでした。
ただ、おたからやの公式サイトには、明治百年記念の銀のメダルや純金純銀メダルセットの買取実績が載っています(2026年1月29日時点の過去最高買取実績で、今の買取価格ではありません)。純銀や純金の物もあるということなので、刻印を見てみる価値はあります。
祖父の遺品のモントリオールの3点セット
祖父の遺品から、モントリオール大会の記念メダルの3点セットが出てきたという相談です。海外大会の記念メダルの素材や重さは、この記事では公式の情報を確認できませんでした。
3点セットでも、中身が金・銀・銅なのか、メッキなのかで扱いが大きく変わります。セットをばらす前に、1枚ずつ刻印を見て、そのまま店に持っていきましょう。

売れなかったメダルはどうする?
銅やメッキのメダルは、店によって値段がつかないこともあります。それでも、すぐに捨てる必要はありません。
記念に残す、写真に撮ってから手放す、自治体の分け方に沿って出すなど、いくつか選び方があります。くわしくは売れない記念メダルの処分方法で書いています。
銅だと思っていた物が銀だった、ということもあります。処分を決める前に、査定で一度素材を確かめてもらうと後悔がありません。
よくある質問
遺品の記念メダルを売るのに、相続の手続きが終わっている必要はありますか?
相続人が複数いる時は、ほかの家族と話がついてから売る方がトラブルになりにくいです。税金や手続きの個別の判断は、税務署や税理士に相談してみてください。
ケースや保証書が見つからないメダルも売れますか?
おたからやは「付属品がない本体のみのお品物であっても喜んで査定を承ります」と書いています。本体だけでも、金・銀の量の分は評価してもらえます。
名前が刻まれたメダルでも大丈夫ですか?
おたからやは、個人の名前などが刻まれた記念メダルでも査定するとしています。純銀なら刻印の内容に関わらず、銀の量が値段の土台になります。
何十枚もあって、店に持っていくのが大変です。
出張査定やLINE査定を用意している店もあります。家で査定してもらう時は、契約から8日間のクーリング・オフのルールも知っておくと安心です。
まとめ
- 遺品の記念メダルは、捨てない・磨かない・分けるが最初の一歩
- 金銀・銅・メッキ・記念硬貨の4つに仕分けると動きやすい
- 金・銀のメダルは素材の量が値段の土台になる
- 売る前に一覧を作って、家族と相談しておく
- まとめて査定に出し、素材の分と記念品の分を分けて聞く







コメント