当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
親が昔買った記念メダルが出てきて、『当時いくらしたんだろう』と気になった方も多いはずです。
父が買った記念メダルが出てきました。当時の価格が分かれば、損をせずに売れるかなと思って…。
当時の価格が分かると比べやすいですよね。ただ、売る時の値段を決めるのは「今の金・銀の価格」なんです。両方を並べて見てみましょう。
結論から言うと、記念メダルの当時の価格は、公式の記録で分かる物と分からない物があります。そして買取の値段は、当時の価格ではなく、中の金・銀の量と今日の相場でほぼ決まります。
この記事では、公式に残っている販売価格と、今の素材の値段の比べ方が分かります。
記念メダルの当時の価格はどこまで分かる?
1964年東京オリンピックの記念メダルは、国会の説明に販売の予定価格が残っています。今の造幣局のメダルは、販売ページに価格が出ています。それ以外の多くは、公式の記録で当時の価格を確認できませんでした。
当時の価格を探すと、ネットにはいろいろな金額が出てきますよね。でも出所がはっきりしない数字も多いんです。
この記事で使うのは、国会の議事録や造幣局の販売ページなど、出所が確かな数字だけです。
| 記念メダル | 当時の価格(公式の記録) | 出所 |
|---|---|---|
| 1964年 東京オリンピック記念メダル | 金5,000円・銀800円・銅200円(1964年3月時点の予定) | 参議院の委員会での資金財団の説明 |
| 1970年 EXPO’70記念メダル(白金) | 小売値1個10万円 | パナソニックの万博タイムカプセル資料 |
| 1970年 EXPO’70記念メダル(金・銀・銅) | 公式の記録で確認できなかった | |
| 1972年 札幌オリンピック記念メダル | 公式の記録で確認できなかった | |
| 造幣局 純金干支メダル(未・約95g) | 3,080,000円(2026年) | 造幣局の販売ページ |
| 造幣局 国宝章牌 金(約45g) | 1,010,000円(2025年) | 造幣局の販売ページ |
EXPO’70の白金のメダルは純プラチナ・直径30mmで、「発売と同時に売り切れた」とパナソニックの資料にあります。重さは確認できなかったので、今の値段は量ってから出すことになります。
当時の販売価格には何が含まれていた?
『当時の値段より安くなっていたら損なのかな』と思いますよね。ここで知っておきたいのが、販売価格の中身です。
1964年の国会の説明では、金メダル5,000円のうち地金代は3,860円で、77%とされています。残りには作る費用や売る費用、そして大会の資金財団への納付金が入っていました。
1個売れるごとに、金メダルから200円、銀メダルから50円、銅メダルから10円が資金財団に納められる予定でした。記念メダルは、大会を支える寄付の役目も持っていたんですね。
つまり販売価格は「素材の値段+作る・売る費用+寄付」でできています。売る時に戻ってくるのは、ほとんどが素材の部分だけです。
今の造幣局のメダルも同じ考え方です。例えば純金干支メダル(約95g)は、2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格22,773円/gで計算すると、金の量だけの目安は約2,163,435円です。販売価格3,080,000円との差が、作る費用などにあたります。
当時の価格と今の素材の値段を比べてみる
じゃあ、昔のメダルは今だと安くなっているんでしょうか?
それが逆のことも多いんです。金・銀の価格が当時と大きく違うので、素材の値段だけで当時の価格を超えていることもありますよ。
1964年の銀メダルはスターリング・シルバー(SV925)で、当時の予定価格は800円でした。SV925は2026年10月20日17時の田中貴金属の銀価格で1gあたり約281.34円なので、3gほどで800円に届く計算です。
金メダル(18金)も、当時の地金代は3,860円でした。今のK18は1gあたり約17,079.75円なので、1gにも満たない量で当時の地金代を超えます。
| 比べ方 | 何が分かるか | 注意すること |
|---|---|---|
| 当時の価格と今の素材の目安 | 素材の値段がどれだけ動いたか | 物価や貨幣の価値の違いは入っていない |
| 最近の販売価格と今の素材の目安 | 売ると販売価格より下がる幅 | 差の多くは作る・売る費用 |
| 素材の目安と店の提示額 | 店の単価や手数料の差 | 収集品としての評価が入る店もある |
『それなら得をするの?』と思うかもしれません。ただ、物価もこの間に大きく変わっているので、単純に得とも損とも言えないんです。
比べる時は「今の素材の値段が、提示額の土台になっているか」を見るのがおすすめです。
最近買った純金メダルは、買った値段で売れる?
ここが大事なところです。数年前に買ったメダルは、当時の価格がはっきりしているぶん、差が気になりますよね。
造幣局の純金メダルコレクション(直径26.0mm・約15g)は、同じ大きさのまま販売価格が変わっています。2024年の菊花は212,000円、2025年の冬は330,000円、2026年の蠍座は530,000円でした。
| 買った物(造幣局の販売価格) | 今の金の量だけの目安(約15g) | 比べると |
|---|---|---|
| 菊花 212,000円(2024年) | 約341,595円 | 目安の方が高い |
| 冬 330,000円(2025年) | 約341,595円 | ほぼ同じくらい |
| 蠍座 530,000円(2026年) | 約341,595円 | 目安の方が低い |
目安は2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格で計算した参考値です。メダルの買取価格そのものではありません。
造幣局はこの値上がりを「地金価格の高騰により販売価格を変更」と説明しています。つまり、買った時の金の価格によって、今売った時の差が変わるわけです。
金の価格がこの先どうなるかは、だれにも分かりません。「買った値段に戻るまで待つ」と決めるより、今日の目安と提示額を見て、納得できるかで考えてみてください。
干支メダルの重さと値段の目安は純金干支メダルの買取、素材ごとの値段の決まり方は記念メダルの買取価格でくわしく書いています。
当時の価格を知りたい時の調べ方
当時の価格が気になる時は、手元の物から調べるのが近道です。
- 箱・ケース・しおり・領収書が残っていないか探す
- 発行元の名前(造幣局・協会・新聞社など)を箱や説明書で見る
- メダルの刻印で素材と純度を確かめる(K18・SV925・純金など)
- ケースから出して、メダルだけの重さを量る
- 今日の金・銀の価格×純度×重さで、素材の目安を出す
刻印・重さ・売る店の選び方まで、全体の流れは記念メダルの買取ガイドにまとめています。
当時の価格よりも、今の提示額がいくらになるかの方が、売るかどうかを決める材料になります。店の人には「この金額は、金・銀の重さで計算していますか?」と聞いてみましょう。
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記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
当時の価格についてのよくある相談
Yahoo!知恵袋に寄せられた、当時の価格についての相談を3つ取り上げます。

札幌冬季オリンピックの記念メダル、当時いくらだった?
札幌オリンピックの記念メダルの、当時の販売価格を知りたいという相談です。
札幌大会の記念メダルは、造幣局が作ったことが造幣局の年史に書かれています。ただ、当時の価格・素材・重さは公式の記録で確認できませんでした。
1967年の国会では、記念メダルの売上から5,000万円ほどの寄付を見込んでいると説明されています。素材の見分け方は札幌オリンピック記念メダルの買取価格を見てみてください。
EXPO’70の記念メダル(金・銀・銅)の発売当初の価格は?
造幣局製のEXPO’70記念メダルが出てきたので、発売当初の価格を知りたいという相談です。
EXPO’70の金・銀・銅のメダルは1969年9月15日に発売されましたが、当時の価格は公式の記録で確認できませんでした。分かっているのは、白金のメダルの小売値が1個10万円だったことです。
金は18K、銀はスターリングシルバー、銅は丹銅とされています。見分け方はEXPO’70記念メダルの買取価格にまとめています。
数年前に買った純金メダルは、税金がかかる?
5年ほど前に家族が買った純金メダルを売ったら、どう扱われるのかという相談です。
国税庁の説明では、持っていた期間が5年を超えると長期の譲渡所得になり、その2分の1が総合課税の対象です。5年以内なら短期で、全額が対象になります。
譲渡所得には年50万円の特別控除もあります。売る前に、買った時の領収書を残しておきましょう。くわしくは記念メダルを売ると税金はかかる?で案内しています。

よくある質問
記念メダルは当時の販売価格で買い取ってもらえますか?
当時の価格で決まることはほとんどありません。今の金・銀の価格と、メダルに入っている素材の量が値段の土台になります。
皇室の奉祝メダルの当時の価格は分かりますか?
皇室の慶事の奉祝メダルは民間業者が作った物が多く、価格や仕様は公式の記録で確認できませんでした。箱やしおりが残っていれば、それが手がかりになります。
銅のメダルも当時の価格と比べられますか?
1964年の銅メダルは当時200円の予定でした。ただ銅には公表された買取価格がないので、素材の値段で比べることはできません。
当時の領収書は取っておいた方がいいですか?
はい、取っておきましょう。買った値段が分かると、税金の計算や比べる時の材料になります。
まとめ
- 当時の価格が公式に分かるのは、1964年東京五輪の記念メダルや造幣局の販売品など一部だけ
- 販売価格には素材のほかに、作る・売る費用や寄付が含まれていた
- 昔の金・銀のメダルは、今の素材の値段だけで当時の価格を超えることがある
- 最近買った純金メダルは、買った時の金の価格しだいで差が変わる
- 当時の価格より、今日の素材の目安と提示額を比べて決める







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