当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
引き出しの奥から、五輪の記念メダルが入ったケースが出てきた。『オリンピック記念メダルって、買取に出したら値段はつくの?』と迷いますよね。
結論から言うと、オリンピック記念メダルの買取は、まず「何の素材でできているか」で値段の土台が決まります。金なら金の量、銀なら銀の量が目安になり、銅は貴金属としての値段がつきにくいんです。
この記事では、大会ごとに分かっていることと、手元の1枚の素材を確かめて店に持ち込むまでの流れを見ていきます。
祖父の遺品から、オリンピックの記念メダルが何枚か出てきました。どの大会の物かもはっきりしません。売れるんでしょうか?
まずは大会の名前と、メダルの縁や裏の刻印を見てみましょう。素材が分かれば、値段がつくかどうかもだいたい見えてきますよ。
オリンピック記念メダルは大会ごとに何が分かっている?
公的な資料で素材まで確認できたのは、1964年の東京大会の記念メダルです。札幌1972と長野1998は造幣局が作ったことまでで、素材や重さは公式の記録で確認できませんでした。
「オリンピック記念メダル」とひとことで言っても、大会によって分かっていることの量がかなり違うんです。
まずは、公的な資料でどこまで確かめられたかを一覧にしてみます。
| 大会 | 作った所 | 素材について分かっていること | くわしい記事 |
|---|---|---|---|
| 1964年 東京大会 | 大蔵省造幣局 | 金は18金、銀はスターリング・シルバー、銅は丹銅 | 東京1964の記事 |
| 1972年 札幌冬季大会 | 造幣局 | 公式の記録で確認できなかった | 札幌の記事 |
| 1998年 長野冬季大会 | 造幣局 | 公式の記録で確認できなかった | 長野の記事 |
| 東京2020 | 公式な記念メダルの記録が見つからなかった | 造幣局の記録は記念貨幣だけ | 東京2020の記事 |
| 海外の大会 | 公的な資料が見つからなかった | 刻印で確かめる | 海外大会の記事 |
1964年の東京大会は、国会の説明で発行元の財団が「金は十八金でございます」と話しています。発行は東京オリンピック資金財団、製造は大蔵省造幣局でした。
札幌と長野については、造幣局の年史『造幣局のあゆみ』に「各大会の記念メダルの製造も併せて行っている」と書かれています。ただ、素材や重さまでは載っていないんです。
大会ごとのくわしい話は、1964東京オリンピック記念メダルの価値、札幌オリンピック記念メダルの買取価格、長野オリンピック記念メダルの買取でそれぞれ見ています。
公式の記録が無い大会のメダルはどうする?
『資料が無いなら、値段もつかないの?』と心配になる方もいるはずです。そんなことはありません。
素材は、手元のメダルの刻印と重さで確かめられます。店でも専用の機器や比重の測り方で素材を調べてくれますよ。
おたからやは公式サイトで「メダルの素材を専用の機器や刻印から精密に特定いたします」と書いています。資料が無くても、現物を見てもらえば話は進むんです。
ミュンヘンやモントリオールなど、海外の大会の記念メダルが出てくることもありますよね。こちらも公的な資料は見つからなかったので、刻印と重さで素材を確かめる流れは同じです。
海外製のメダルは、刻印の書き方が日本の物と違うことがあります。読み方は海外大会のオリンピック記念メダルの買取で紹介しています。
金・銀・銅、素材が違うと値段はどう変わる?
金・銀・銅の3枚セットなんですが、どれも同じくらいの値段になるんですか?
いえ、素材ごとにかなり差が出ます。金と銀だけでも、1gあたりの値段は75倍くらい違うんですよ。
記念メダルの値段の目安には、地金(インゴット)の1gの値段を使います。ここでは、田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格(税込)を基準にします。
| 素材 | 1gあたりの基準 | 値段の考え方 |
|---|---|---|
| 金(18金) | 17,079.75円(金22,773円×0.75) | 金の量で値段の土台がつく |
| 銀(スターリング・シルバー) | 281.34円(銀304.15円×0.925) | 銀の量で値段の土台がつく |
| 銅(丹銅) | 公表価格なし | 貴金属としての値段はつきにくい |
| 金メッキ・銀メッキ | 公表価格なし | 店によって扱いが違う |
どれも記事執筆日時点の参考値で、地金の価格です。メダルの買取価格そのものではありません。
金と銀の差は、22,773円÷304.15円で約75倍になります。同じ大きさのメダルでも、金と銀では値段の桁がまるで違ってくるんです。
重さで目安を出すとこうなります
例えば、18金のメダルが15gだった場合、金の分の目安は256,196円です。銀のメダル(スターリング・シルバー)が30gなら、8,440円になります。

ここが大事なところです。この数字は「メダルに入っている金や銀の量だけで見た目安」で、店の単価や手数料で提示額は変わります。
銅メダルや丹銅のメダルには、田中貴金属の公表価格がありません。そのため、この記事でも金額の目安は出していません。
バイセルは公式コラムで、丹銅の銅メダルは「素材価値はほとんどありません」と書いています。一方で、買取まねきやの店舗ブログには東京オリンピック記念銅メダル(丹銅製)を買い取った例が載っています。店によって扱いが違うので、聞いてみるのが早いです。
銅メダルの扱いは銅メダル・丹銅の記念メダルは売れる?でくわしく書いています。
刻印で素材を見分けるには
素材の手がかりになるのが、メダルの縁や裏に打たれた小さな刻印です。よく見かける刻印と意味を表にしてみます。
| 刻印の例 | 意味 | 値段の考え方 |
|---|---|---|
| K24・24K・999・1000・純金 | 純金 | 金の量そのままが土台 |
| K18・18K・750 | 金が75%の18金 | 金の1g単価×0.75 |
| SV925・STERLING・925 | 銀が92.5%のスターリング・シルバー | 銀の1g単価×0.925 |
| SV1000・999・純銀 | 純銀 | 銀の量そのままが土台 |
| GP・K18GP | 金めっき(日本ジュエリー協会の表示規定) | 表面だけの金色 |
ここで気をつけたいのが「GP」です。『K18と書いてあるから金だ』と思っても、後ろにGPが付いていたら金めっきなんです。
また、日の丸とひし形の中に数字が入った印は、造幣局が品位を証明した「ホールマーク」です。ただ、1964年ごろのメダルにこの印があるかは、公的な資料で確認できませんでした。
刻印が見当たらない時も、偽物と決めつけなくて大丈夫です。重さと色をメモして、店で調べてもらいましょう。
オリンピック記念メダルの「価値」と「買取価格」は同じ?
記念品としての価値と、店がつける買取価格は別物です。買取価格は素材の値段を土台に、店によっては収集品としての評価を足して決まります。
家族にとっては、大会の思い出が詰まった大切な品ですよね。その気持ちの価値は、お金では測れません。
一方で、買取の場では「素材」と「収集品としての需要」の2つで見られます。どちらをどれだけ見るかは、店によって違うんです。
| 店の見方 | 書いていること(公式) | 向いているメダル |
|---|---|---|
| 素材と収集品の両方を見る | おたからや「純度と重量に基づく地金価値に加え、発行枚数や保存状態、歴史的な希少性を多角的に評価」 | セット・ケース付き・状態の良い物 |
| 素材の値段だけで見る | RE:TANAKA「貴金属以外の価値は評価いたしません」 | 金・銀の刻印がはっきりした物 |
買取大吉は公式コラムで、記念メダルの査定は「希少性を加味してくれるお店と貴金属の素材としての価値のみで査定するお店に分かれる」と書いています。そのうえで「相見積もりするのがオススメ」としています。
公開されている買取価格の数字はどう読む?
金貨買取本舗の品目ページには、2026年10月21日に「1964年東京オリンピック記念金メダル」の買取価格が表示されていました。くわしい読み方は1964東京オリンピック記念メダルの買取価格で紹介しています。
おたからやのオリンピック記念メダルのページでは、参考価格は「ASK」になっています。金額は問い合わせて確かめる形なんです。
店のサイトの「過去最高買取実績」や「まとめ売りの合計額」を、1枚の値段だと思ってしまうこと。数字の横の注記に、いつの実績で何点の合計かが書いてあるので、そこまで読んでおきましょう。
選手がもらう入賞メダルとは別物です
オリンピックの金メダルって、純金だと思っていました。記念メダルも同じですか?
そこはよく誤解されるところなんです。選手に渡す入賞メダルと、記念に売られたメダルは別の物なんですよ。
1964年の東京大会では、選手に渡す入賞メダルも造幣局が作っています。ただ、記念メダルとは別の注文で作られた物です。
東京2020の入賞メダルの金メダルは、文部科学省の教材資料によると「銀製の円盤に6グラム以上の純金で金張りしたもの」です。純金ではないんですね。
家にある「オリンピックのメダル」は、ほとんどが記念に売られたメダルのはずです。入賞メダルについてはオリンピックの金メダルは売れる?で紹介しています。
記念硬貨とも別の物です
もう1つ間違えやすいのが、同じ大会の記念硬貨です。1964年の東京大会では、1000円銀貨と100円銀貨が出ています。
記念硬貨は法律で決まったお金で、額面で使えます。記念メダルには額面が無く、お金としては使えません。
| 物 | 額面 | 発行の仕組み |
|---|---|---|
| 記念メダル | 無い | 大会の財団などが発行し、造幣局などが製造 |
| 記念硬貨(記念貨幣) | ある(1000円・100円など) | 法律にもとづいて政府が発行 |
見分け方は東京オリンピック記念1000円銀貨・100円硬貨とメダルの違いで見ています。
金・銀・銅のセットは、まとめて売る?ばらで売る?
『3枚そろっているなら、セットのまま売った方がいいのかな』と迷いますよね。
おたからやは、1964年東京オリンピック記念メダルの金・銀・銅セットについて、公式のよくある質問で「コレクションとしての評価が非常に高くなりやすい傾向」と答えています。
ただ、素材の値段だけで見る店では、金・銀・銅はそれぞれの素材で計算されます。セットであることは、値段の上乗せにはなりにくいんです。
- 収集品として評価する店では、そろっていることが見られる
- ケースや説明書と一緒に査定に出せる
- 何の大会の物かが伝わりやすい
- 金・銀は素材の値段がはっきり出る
- 銅は貴金属としての値段がつきにくい
- セットとしての評価は入りにくい
店では「セットのままと、1枚ずつの場合で、見てもらい方は変わりますか?」と聞いてみてください。セットの考え方は記念メダルのセットはばらして売る?にもまとめています。
ケースや説明書が無い時は?
ケースや説明書が無くても、あきらめなくて大丈夫です。おたからやは「付属品がない本体のみのお品物であっても喜んで査定を承ります」と書いています。
一方で、買取大吉は「ギャランティカードや外箱内箱は売却時にしっかりそろえて出した方が査定評価は高くなります」としています。あるものは一緒に持って行きましょう。
実際に査定に出す前にやっておきたいこと
店に持っていく前に、家でできることってありますか?
刻印を見て、重さを量って、メモしておくだけで十分ですよ。磨かないことだけ気をつけてくださいね。
- ケースの表書きや説明書で、どの大会の記念メダルかを確かめる
- ルーペやスマホのカメラで、縁と裏の刻印を見る
- キッチンスケールで1枚ずつ重さを量ってメモする
- 金・銀・銅、刻印の無い物に分けて並べる
- 磨かずに、ケースや付属品と一緒に用意する
- 何か所かの店で見てもらい、提示額を比べる
磨くかどうかは、店によって書き方が少し違います。おたからやは「決して磨かずにそのままお持ち込みください」、買取大吉は「柔らかい布で軽くふいておく」としています。
研磨剤や薬品は使わず、ほこりを払うくらいにとどめておくと安心です。

金・銀のメダルなら、刻印と重さが分かれば値段の土台がはっきりします。あとは、店がどう見てくれるかを実際に確かめる段階です。
PR|金・銀・記念メダルの買取
記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
どの店に相談すればいい?
記念メダル専用のページを持っている店なら、オリンピックのメダルにも慣れています。公式サイトで確かめられたのは、次のような店です。
| 店 | オリンピック記念メダルに関する公式の記載 | 査定のしかた |
|---|---|---|
| おたからや | オリンピック記念メダルの専用ページがあり、どんなメダルでも査定が可能と記載 | 店頭・出張・フォーム・LINE査定、査定料無料 |
| 買取大吉 | 記念コイン・メダルのページで、オリンピック記念の物も幅広く買取と記載 | 店舗・出張・催事、査定料・買取手数料・キャンセル料無料 |
| 金貨買取本舗 | 記念メダルの買取一覧に東京・札幌のオリンピック記念メダルの品目ページ | 店頭・宅配・出張・LINE |
| RE:TANAKA(田中貴金属) | 記念メダルを買取できる物に記載。貴金属以外の価値は評価しない | 店頭のみ |
金と銀の刻印がはっきりしていて、素材の値段で十分という方は、地金の値段で見る店も選びやすいです。セットや状態の良さも見てほしい方は、記念メダルのページがある店に相談してみてください。
オリンピック記念メダルでよくある相談
ネットの質問サイトでよく見かける相談を、3つ取り上げて答えていきます。
オリンピック記念メダルは、買取大吉のような店で値段がつく?
家にあるオリンピック記念メダルの銀メダルを、近所の買取店に持って行けば値段がつくのか、という相談です。
買取大吉は公式サイトで、オリンピック記念や万博記念のメダルも「幅広くお買取しております」と書いています。銀のメダルなら、銀の量で値段の土台がつきます。
ただ、銀は金に比べると1gあたりの値段がずっと低いんです。『思ったより安い』と感じることもあるので、刻印と重さを先に確かめておくと納得しやすくなりますよ。
金・銀・銅のメダルは、全部純金なの?
『金メダルって言うくらいだから、純金でしょ?』と思う方も多いはずです。
1964年の東京大会の記念メダルなら、金は18金、銀はスターリング・シルバー、銅は丹銅です。どれも純金ではありません。
ほかの大会の物は、公式の記録で素材が確認できませんでした。手元のメダルの刻印を見るのがいちばん確かです。
写真のメダルが純金かどうか、写真だけで分かる?
写真だけで純金かどうかを決めるのは難しいです。金色でも、メッキや丹銅の物があるからなんです。
刻印に「K24」「純金」「999」などがあるか、重さはどれくらいかを確かめてみてください。分からなければ、店で専用の機器を使って調べてもらうのが確実です。
刻印の読み方は記念メダルの刻印の見方にまとめています。
残すか売るか、迷った時に
『家族が大事にしていた物だし、手放していいのかな』と迷うのは自然なことです。
売ることを急ぐ必要はありません。素材の目安を知った上で、残すか売るかをゆっくり決めてみてください。
- どの大会の記念メダルかを確かめた
- 金・銀・銅、それぞれの枚数を数えた
- 刻印と重さをメモした
- 家族の中に残したい人がいないか聞いた
- 何か所かの店で見てもらうか決めた
売り先の選び方や手順は、記念メダルの買取ガイドにまとめています。
よくある質問
オリンピック記念メダルの価値は、今どれくらいですか?
素材で大きく変わります。金のメダルは金の量、銀は銀の量が値段の土台で、銅は貴金属としての値段がつきにくいです。収集品としての評価を足す店もあるので、何か所かで聞いてみてください。
オリンピック記念メダルの買取価格は、どこで調べられますか?
店の品目ページに表示されていることがありますが、「ASK」で問い合わせる形の店もあります。金・銀なら、その日の金・銀の1g単価と重さから素材の目安を出しておくと比べやすくなります。
大会の名前が分からないメダルでも売れますか?
素材が金や銀なら、大会が分からなくても素材の値段で見てもらえます。店では刻印や専用の機器で素材を調べてもらえますよ。
銅メダルだけでも買い取ってもらえますか?
店によります。素材の価値はほとんど無いと書いている店もあれば、丹銅の銅メダルを買い取った例を載せている店もあります。持ち込む前に問い合わせてみてください。
まとめ
- オリンピック記念メダルの買取は、素材で値段の土台が決まる
- 1964東京大会は金18金・銀スターリング・シルバー・銅丹銅(公的な記録)
- 札幌・長野は造幣局製まで確認、素材は刻印と重さで確かめる
- 金と銀の1g単価は約75倍違う(2026年10月20日17時の田中貴金属公表値)
- 入賞メダルや記念硬貨とは別の物
- 磨かずに、刻印と重さをメモして何か所かで見てもらう







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