当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
父の書斎から「純銀」と彫られた大きなメダルが出てきました。銀ってそんなに値段がつくものなんでしょうか?
銀のメダルは、含まれている銀の重さで値段の土台が決まります。刻印と重さが分かれば、家でもおおよその目安が出せますよ。
ずっしりした銀色のメダルを手に取ると、『これ、いくらになるんだろう』と気になりますよね。
結論から言うと、純銀メダルの買取は「刻印で純度を確かめる、重さを量る、今日の銀の値段をかける」の3つで目安が見えてきます。この記事では、その計算のしかたと、売る前に知っておきたい店ごとの条件をお伝えします。
まず確かめたいのは「純銀」か「SV925」か
メダルの縁や裏にある刻印で、純銀(SV1000・999・純銀)か、銀925(SV925・STERLING)かを見分けます。純度が違うと、同じ重さでも値段の目安が変わるんです。
銀のメダルには、大きく分けて純銀と、銀に少し別の金属を混ぜたSV925があります。SV925は「スターリングシルバー」とも呼ばれ、1000分の925が銀という意味です。
刻印は小さいので、ルーペやスマートフォンのカメラで拡大して読んでみてください。縁(側面)に打たれていることも多いので、くるっと回して見ておきましょう。
| 刻印の例 | 意味 | 銀の割合 |
|---|---|---|
| SV1000・999・純銀 | 純銀 | 1000分の999以上 |
| SV925・STERLING・SILVER925 | スターリングシルバー | 1000分の925 |
| SV800 | 銀800 | 1000分の800 |
| 日の丸とひし形の中に999・925 | 造幣局が品位を証明した印 | 中の数字のとおり |
| AGP | 銀めっき | 表面だけ銀 |
刻印の決まりはどうなっている?
日本ジュエリー協会の表示規定では、「純銀」と書けるのは999‰以上の銀だけとされています。「SV」や「SILVER」だけを打つ場合も、925‰以上でなければならないという決まりです。
ただ、これは業界団体の自主ルールで、古いメダルや海外の品がこのとおりとは限りません。規定そのものにも、アンティーク品には品位の刻印が無いものがあると書かれています。
刻印の読み方をもっと詳しく知りたい方は、記念メダルの刻印の見方も参考にしてみてください。
造幣局のホールマークがあると分かりやすい
日の丸とひし形を組み合わせ、中に数字が入った小さな印があれば、造幣局の品位証明(ホールマーク)です。今の造幣局の純銀メダルには、側面にこの印が打たれています。
古いメダルには「1000」と入ったものがあります。造幣局によると、平成24年4月より前の「1000」表示は、今の「999」と同じ品位を証明したものなんです。
銀メダルの買取価格は、重さ×純度×銀の値段で目安が出る
重さを量ったら160gくらいでした。計算ってどうやるんですか?
「重さ×純度×1gあたりの銀の値段」です。純銀なら純度はほぼそのままなので、重さに銀の値段をかけるだけで目安になりますよ。
田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した銀の店頭買取価格は、1gあたり304.15円(税込)でした。この数字に重さと純度をかけると、銀の量だけで見た目安が出せます。
ここで大事なのは、これが地金(インゴット)の値段だということです。記事執筆日時点の参考値で、メダルの買取価格そのものではありません。
実際の提示額は、店が純度をどう判定するか、店ごとの単価や手数料で変わります。あくまで「値段の土台」と考えておきましょう。
| 重さ | 純銀(SV1000)の目安 | SV925の目安 | SV800の目安 |
|---|---|---|---|
| 30g | 9,124円 | 8,440円 | 7,300円 |
| 50g | 15,207円 | 14,067円 | 12,166円 |
| 100g | 30,415円 | 28,134円 | 24,332円 |
| 160g | 48,664円 | 45,014円 | 38,931円 |
| 300g | 91,245円 | 84,402円 | 72,996円 |
| 500g | 152,075円 | 140,669円 | 121,660円 |
表は、田中貴金属の2026年10月20日17時の銀の店頭買取価格(304.15円/g)に純度と重さをかけた計算値です。

銀は金のおよそ75分の1の値段
同じ日の金の店頭買取価格は1gあたり22,773円でした。銀の304.15円と比べると、銀は金のおよそ75分の1の値段なんです。
『銀メダルも金メダルと同じくらいの値段になるのでは』と期待していた方は、少し驚くかもしれません。見た目の大きさが立派でも、銀は重さがあってはじめて値段がまとまる素材です。
店が出している1gの単価は基準がそれぞれ違う
買取店の中には、その日の銀の1g単価を公開しているところもあります。ただ、何を基準にした数字かが店ごとに違うので、並べて高い安いを比べることはできません。
| 公開している所 | 銀の1g単価 | 数字の性質 |
|---|---|---|
| おたからや | Sv1000 309円・Sv925 286円 | 2026年10月20日14時更新の参考買取相場 |
| RE:TANAKA(田中貴金属) | 銀1000(999) 190円 | 2026年10月21日9時30分発表のリサイクル価格(手数料込み) |
| コメ兵 | 銀 198円 | 2026年10月21日更新の参考価格 |
RE:TANAKAは、リサイクル価格に鑑定料・手数料を含めていると案内しています。地金の店頭買取価格と数字が違うのは、そういう仕組みの違いがあるからです。
五輪や万博の銀メダルはSV925のことが多い
東京オリンピックの3枚セットの銀メダルも、純銀なんでしょうか?
1964年の東京オリンピックの銀メダルは、スターリング・シルバーだと国会で説明されています。純銀ではなくSV925の仲間なんです。
昭和の大きな行事の記念メダルでは、銀メダルがスターリングシルバー(SV925)で作られた例があります。純銀だと思い込まず、純度925で計算しておくと目安がずれにくくなります。
1964年の東京オリンピック記念メダルについて、1964年3月の国会で「銀はスターリング・シルバー」と説明されています。製造は大蔵省造幣局でした。
1970年のEXPO’70記念メダルも、万博タイムカプセルを作ったパナソニックの資料では、銀はスターリングシルバー・直径34mmとされています。
| 記念メダル | 銀メダルの素材 | 出どころ |
|---|---|---|
| 1964年 東京オリンピック | スターリング・シルバー | 1964年3月の参議院の委員会での説明 |
| 1970年 EXPO’70 | スターリングシルバー(直径34mm) | パナソニックの万博タイムカプセル資料 |
| 1972年 札幌オリンピック | 公的な資料では未確認 | 造幣局製であることだけ確認 |
東京オリンピックの銀メダル1枚の重さは、公的な資料では確認できませんでした。ただ、金貨買取本舗の公式サイトの説明では「銀メダルはSilver 925・重さ18.6g」とされています。
その重さで計算すると、銀の量だけで見た目安は約5,233円です。手元のメダルを量って、この数字と比べてみてください。
- 刻印を読み、純銀かSV925かを確かめる
- ケースから出して、はかりに直接のせて量る
- 田中貴金属のサイトで、その日の銀の店頭買取価格を見る
- 重さ×純度×1g単価で計算し、メモしておく
- 査定の時にメモを見ながら、提示額の内訳を聞く
店で聞く時は、「銀の重さと純度は、いくつで見てもらえましたか」と一言たずねてみてください。目安と提示額の差がどこから来ているのか、落ち着いて確かめられます。
大きな純銀メダルはいくらくらいになる?
純銀のメダルは100gを超えるものも珍しくありません。造幣局の今の純銀メダルは約135g〜約160gあり、銀の量だけで見ても4万円台の目安になります。
造幣局が今作っている記念メダルには、純銀の大きなものがあります。仕様は造幣局の販売ページで公開されているので、手元のメダルと照らし合わせてみてください。
| 造幣局の純銀メダル | 直径 | 重さ | 銀の量だけで見た目安 |
|---|---|---|---|
| 記念貨幣発行記念メダル(EXPO2025・鉄道開業150周年など) | 60mm | 約160g | 約48,664円 |
| 国宝章牌 銀(鳥獣人物戯画) | 60mm | 約160g | 約48,664円 |
| 桜の通り抜け記念メダル 銀 | 55mm | 約135g | 約41,060円 |
目安は田中貴金属の2026年10月20日17時の銀の店頭買取価格で計算した値です。造幣局の販売価格とは別のものなので、混ぜないようにしておきましょう。
500gを超えるような純銀メダルの場合
知恵袋には、純銀でできた鉄道百周年の記念メダルが530gあるという相談もありました。同じ計算をすると、銀の量だけで約161,200円の目安になります。
ここまで重いと、ほんの少しの単価の違いでも金額の差が大きくなるんです。だからこそ、店に出す前に家で目安を持っておくと、提示額を落ち着いて聞けます。
過去の買取実績を見る時の注意
おたからやの公式サイトには、銀のメダルの買取実績が重さ付きで載っています。例えば「シルバー925 (Sv925) 東京オリンピック記念銀メダル6枚まとめ 111.9g 65,600 円」という記載です。
ただ、おたからやはこの表を「2026年1月29日時点の過去最高買取実績であり、現在の買取価格ではありません」と注記しています。今日の値段として読まないようにしてくださいね。
造幣局の桜の通り抜け記念メダルの銀は、令和7年は41,000円、令和8年は100,000円で販売されました。重さは同じ約135gです。販売価格は買取価格とは別物ですが、銀を使った製品の値段が地金の動きに左右されることが分かります。
純銀メダルを売る店はどう選ぶ?
銀のメダルって、どこのお店でも同じように買い取ってもらえるんですか?
実は、店によって条件がかなり違います。刻印や重さの決まりがある店もあるので、先に確かめておくと安心ですよ。
地金の値段だけで見る店と、記念品としての価値も見ると書いている店があります。銀のメダルは「刻印があるか」「全部で10g以上か」を条件にしている店もあるんです。
田中貴金属のRE:TANAKAとコメ兵は、銀のメダルの買取を「銀の含有を表す刻印または品位刻印」があり、1件あたり10g以上の物に限っています。RE:TANAKAは銀800未満の製品は買い取らないとも書いています。
さらにRE:TANAKAは「歴史的価値…など、貴金属以外の価値は評価いたしません」と明記しています。記念メダルとしての価値は見ず、銀の量だけで値段を出すお店です。
一方、おたからやは査定の基準を「銀の含有量(純度)と重量に基づく地金価値に加え、発行枚数や保存状態、歴史的な希少性を多角的に評価いたします」と案内しています。
| 店のタイプ | 見るところ | 向いているメダル |
|---|---|---|
| 地金として見る店(RE:TANAKA・コメ兵など) | 刻印と重さだけ | 刻印がはっきりした重い純銀メダル |
| 記念品としての価値も見ると書く店(おたからや・買取大吉・金貨買取本舗など) | 素材に加えて種類・状態・付属品 | 刻印が読めない物・セット物・名入れの物 |
名前や日付が彫られたメダルでも大丈夫?
表彰や記念で、名前や日付が入った銀のメダルもありますよね。おたからやはよくある質問で、こうしたメダルも査定すると答えています。
その上で「純銀製のメダルであれば、刻印の内容に関わらず、銀の純度と重量に基づいた確実な資産価値がございます」と書いています。名入れだからと諦めなくて大丈夫です。
実際にいくらになるかは、店で見てもらうまで分かりません。家で出した目安を手元に置いて、査定を頼んでみてください。
銀のメダルが何枚もある時は?
銀のメダルは1枚ずつだと小さな金額になりがちです。買取大吉は、記念コイン・メダルは「まとめ売りがお得」と案内しています。
例えば、記念メダルが10枚ほど入った箱が出てきた家族の場合なら、こんな頼み方ができます。
「銀のメダルと、素材が分からないメダルが混ざっています。1枚ずつ素材と重さを教えていただけますか」
こう伝えておくと、どれが銀でどれが銅かも一緒に分かります。売るかどうかは、その後でゆっくり決めて大丈夫です。
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記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
黒ずんだ銀メダルは磨いてから売るべき?
磨かずに、そのまま持ち込むのがおすすめです。研磨剤や薬品で磨くと細かい傷がつき、かえって評価を下げることがあります。
銀は空気に触れているうちに、茶色や黒っぽく変色していきます。押し入れに長くしまってあったメダルほど、くすんでいることが多いはずです。
『きれいにしてから持っていった方が印象がいいかも』と思いますよね。ただ、おたからやは「シルバー特有の変色があっても、決して磨かずにそのままお持ち込みください」と案内しています。
理由は、無理に磨くと表面に細かな傷がつき、収集品としての価値を下げるおそれがあるからだそうです。買取大吉も、ほこりや汚れは「柔らかい布で軽くふいておく」程度をすすめています。
銀磨きクロスや研磨剤でこすって、図柄の細かい部分までつるつるにしてしまうことがあります。ほこりを払う程度にとどめておきましょう。
黒ずみの扱いは黒ずんだ・変色した記念メダルは売れる?でも詳しく紹介しています。

銀メダルの買取でよくある相談
Yahoo!知恵袋に寄せられた純銀メダル・銀メダルの相談から、よく似た悩みを3つ選んで答えてみます。
1970年代の「純銀」と彫られたメダルはSV1000と同じ?
昭和の記念メダルで、「純銀」とだけ彫られた銀の塊が家にいくつもある、という相談がありました。今の表示のSV1000と同じに扱われるのか気になる、という内容です。
今の日本ジュエリー協会の規定では、「純銀」は999‰以上の銀に使う言葉です。ただ、当時の物がその基準で打たれたかは、刻印だけでは分かりません。
だからこそ、店の機器で確かめてもらうのがいちばん早いんです。店頭では「純銀と刻印がありますが、純度も見ていただけますか」と聞いてみてください。
純銀メダルの売り時はいつ?
『もう少し待てば高くなるのでは』という相談もよく見かけます。気持ちはよく分かるのですが、この記事では相場が上がるか下がるかの予想はしません。
その代わりにできるのは、売ると決めた日の銀の値段で目安を出し、提示額と比べることです。田中貴金属の公表価格は毎営業日に更新されるので、査定の日に確かめてみてください。
家の宝として受け継いだ純銀メダル、手放していい?
家宝として大事にされてきた純銀のメダルを、どうするか迷っている相談もありました。値段より、気持ちの整理がつかないという方も多いはずです。
記念に残すのも立派な選択です。迷う時は、家族で目安の金額を共有してから決めると、後で『相談しておけばよかった』となりにくくなります。
- 刻印の文字と位置をスマートフォンで撮っておく
- ケースから出して重さを0.1g単位で量っておく
- 田中貴金属のその日の銀の値段をメモしておく
- 箱・保証書・しおりなど付属品をまとめておく
- 家族に売ってよいか声をかけておく
よくある質問
純銀メダルの買取価格は、どうやって目安を出せばいいですか?
重さ×純度×その日の銀の1g単価で目安が出せます。2026年10月20日17時の田中貴金属の銀の店頭買取価格は304.15円(税込)でした。地金の値段なので、実際の提示額は店の判定や手数料で変わります。
刻印が見当たらない銀メダルも買い取ってもらえますか?
店によって違います。RE:TANAKAやコメ兵は、銀の刻印がある物に限ると案内しています。刻印が読めない時は、素材を機器で調べると書いている店に相談してみてください。
少しだけの銀メダルでも売れますか?
地金として見る店では、銀は1件あたり10g以上を条件にしているところがあります。小さいメダルが1枚だけの時は、ほかの銀製品とまとめて相談するのも一つの方法です。
銀メダルと銀メッキのメダルはどう違いますか?
銀メッキは表面だけが銀で、日本ジュエリー協会の規定ではAGPという記号です。中身が銀ではないので、銀の重さで値段を出す計算は使えません。
まとめ
- 純銀メダルの買取は、刻印・重さ・その日の銀の値段で目安が出せる
- 2026年10月20日17時の田中貴金属の銀の店頭買取価格は304.15円/g(地金の値段)
- 銀は金のおよそ75分の1の値段で、重さがあってはじめて金額がまとまる
- 地金だけで見る店は「刻印あり・10g以上」などの条件がある
- 黒ずみは磨かず、ほこりを払う程度でそのまま持ち込む
記念メダル全体の売り方は記念メダルの買取ガイドで、素材ごとの値段の決まり方は記念メダルの買取価格で紹介しています。天皇陛下の御在位を記念した純銀メダルをお持ちなら、御在位50年記念メダルの買取もあわせて読んでみてください。







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