当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
祖母の遺品を片付けていたら、「天皇皇后両陛下奉祝金婚式記念1974」と書かれたメダルが出てきました。金色で重たいんですが、買取価格はどれくらいなんでしょう?
金婚式の記念メダルは、同じ名前でも純金の物から銅やメッキの物まであるんです。まずは本体の刻印と重さを一緒に確かめていきましょう。
昭和49年(1974年)に天皇皇后両陛下の金婚式をお祝いして作られた記念メダルは、今も多くのご家庭に残っています。立派なケースに入っていると、扱いに迷いますよね。
結論から言うと、天皇皇后両陛下金婚式記念メダルの買取価格は「素材」と「重さ」でほぼ決まります。この記事を読めば、手元のメダルが何でできているかと、値段の目安の出し方が分かります。
昭和49年の金婚式記念メダルは誰が作った?
金婚式の奉祝メダルは、民間の業者が色々な素材で作って販売した物が多いと考えられます。「公式の1種類」があるわけではないので、1枚ずつ素材を確かめる必要があります。
1980年4月の衆議院法務委員会で、宮内庁の担当者は皇室の慶事について次のように答えています。
皇室の御慶事というような際に、一般の業者がそのような記念メダル等を作製、販売している
出典:衆議院 法務委員会 会議録(1980年4月4日)
さらに「特に規制する法令というようなものは現在はない」「宮内庁としては、そういうことに了承を与えてはおらない」とも答えています。業者への指導として、菊の御紋章と御肖像を使わないことなどを挙げていました。
金婚式の記念メダルを造幣局が作ったかどうかは、公的な資料で確認できませんでした。作った会社・素材・重さ・発行数も、公式の記録には見当たりません。
だからこそ「金婚式のメダルはいくら」と一律には言えないんです。
| 確かめる所 | 何が分かるか |
|---|---|
| メダル本体の縁・裏の刻印 | 純金・K18・SV1000など素材の表示 |
| 日の丸とひし形の小さな印 | 造幣局の品位証明(ホールマーク)の有無 |
| ケースのふた・しおり・保証書 | 作った会社や販売元、重さの表記 |
| はかりで量った重さ | 値段の計算に使う数字 |
似た名前の記念メダルもある
昭和49年前後は、皇室の慶事の記念メダルがいくつも出ています。昭和51年の御在位50年、昭和53年の喜寿などです。
ケースが似ていても別の品ということがあるので、表に刻まれた行事名と年を確かめておきましょう。御在位50年のメダルは天皇陛下御在位50年記念メダルの買取、喜寿のメダルは天皇陛下喜寿記念メダルの買取で紹介しています。

手元の金婚式メダルは金・銀・銅・メッキのどれ?
メダルに「純金」と刻まれているのが見えました。これなら金として売れるんですよね?
「純金」の刻印があれば、金の量で値段の目安が出せます。念のため、表面だけ金色にしたメッキの印が無いかも一緒に見ておきましょう。
金色のメダルは、見た目だけでは純金か18金かメッキか分かりません。手がかりになるのは、メダル本体に打たれた刻印です。
| 刻印の例 | 素材 | 値段の考え方 |
|---|---|---|
| 純金・K24・24K・999・1000 | 純金 | 重さ×金の1g単価 |
| K18・18K・750 | 18金(金75%) | 重さ×0.75×金の1g単価 |
| 純銀・SV1000・SILVER1000 | 純銀 | 重さ×銀の1g単価 |
| SV925・STERLING | 銀925 | 重さ×0.925×銀の1g単価 |
| GP・24KGP・金鍍金 | 金メッキ | 貴金属としての値段はつきにくい |
| 刻印なし・赤茶色 | 銅・丹銅の可能性 | 貴金属としての値段はつきにくい |
「GP」は日本ジュエリー協会の表示規定で金めっきを表す記号です。「24KGP」は24Kの文字が入っていても、表面の加工の表示なので注意しましょう。
「日本のマーク」が入っている時は?
日の丸とひし形の中に「1000」や「999」と入った小さな印なら、造幣局の品位証明(ホールマーク)です。造幣局は、平成24年4月より前に受け付けた「1000」の表示と今の「999」は同じ品位だと説明しています。
ただ、ホールマークは任意の制度なので、印の無い本物の純金もあります。逆に「K18」「Pt900」のような文字だけの刻印は、造幣局の証明ではありません。
「K-1」「60グラム」とメモがあった場合
ケースに「K-1」「60グラム」と手書きのメモが入っていた、という相談を見かけました。『K-1って純金のこと?』と気になりますよね。
「K-1」という書き方は、造幣局の品位区分にも日本ジュエリー協会の表示規定にも見当たりませんでした。販売元の品番なのか、ご家族の控えなのかは、メモだけでは分かりません。
メモは手がかりとして残しつつ、素材はメダル本体の刻印で、重さははかりで確かめ直すのが確実です。量る時はケースから出し、メダルだけを載せてくださいね。
刻印の読み方は記念メダルの刻印の見方、量り方は記念メダルの重さの量り方で詳しく紹介しています。
天皇皇后両陛下金婚式記念メダルの買取価格を重さから出す
素材の目安は「重さ×純度×その日の1g単価」です。田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格は、金22,773円/g、銀304.15円/g(いずれも税込)でした。
この値は記事執筆日時点の参考値です。地金(インゴット)の店頭買取価格なので、記念メダルの買取価格そのものではありません。
田中貴金属も「売買別途手数料およびその他手数料は含まれていません」と注記しています。実際の提示額は、店の純度の判定・単価・手数料で上下します。
| 刻印と重さ | 計算 | 素材の目安 |
|---|---|---|
| 純金 50g | 22,773円×50g | 約1,138,650円 |
| 純金 60g | 22,773円×60g | 約1,366,380円 |
| 純金 65g | 22,773円×65g | 約1,480,245円 |
| K18 30g | 17,079.75円×30g | 約512,392円 |
| 純銀 30g | 304.15円×30g | 約9,124円 |
| 金メッキ・銅 | なし | 金額の目安は出せない |
同じ「金婚式記念メダル」でも、純金か銀かで値段の桁が変わります。銀の1g単価は、この日の数字で金の約75分の1でした。
例えば、メモどおりに純金60gだったなら、素材の目安は約1,366,380円です。もし同じ60gでも金メッキなら、金の値段では計算できません。

金・銀・銅がセットで出てきた時
金婚式のメダルが、金色・銀色・銅色の3枚組で見つかることもあります。金色の1枚が本当に金なら、素材で見た値段の大半はその1枚です。
銀色の1枚は銀の量で計算し、銅色の1枚は貴金属としての値段はつきにくいと考えておきましょう。金色でも刻印がGPなら、3枚とも金の値段にはなりません。
おたからやは、東京五輪やEXPO’70のメダルについて、金・銀・銅がそろったセットは評価が高くなりやすいと書いています。金婚式のメダルも、まずはばらさずにケースごと見てもらうのが安心です。
金の値段は日々動く
上の表は、2026年10月20日17時の値段で計算したものです。翌朝10月21日9時30分の田中貴金属の金の店頭買取価格は22,880円で、一晩でも数字は変わります。
造幣局の純金メダルコレクション(約15g)は、2024年の212,000円から2026年には530,000円に販売価格が変わりました。造幣局は「地金価格の高騰により販売価格を変更」と説明しています。
金のメダルの値段は、それだけ金の値段に左右されるということです。売る日の朝に田中貴金属の公表価格を見て、計算し直しておきましょう。
当時いくらだった?今の値段とは別もの
1974年の銀のメダルもあるんですが、当時いくらで買った物か分かりますか?
金婚式のメダルの当時の販売価格は、公式の記録で確認できませんでした。今の値段は、当時の価格ではなく今の銀の量で決まりますよ。
『高かったはずだから、同じくらいで売れるのでは』と考える方もいるかもしれません。ただ、買取店が見るのは今の金・銀の値段と、記念品としての評価です。
当時の購入額は、売る時の値段の目安にはなりにくいんです。当時の価格と今の値段の関係は記念メダルの当時の販売価格と今の買取価格で詳しく紹介しています。
残すか売るか、迷った時の考え方
金婚式のメダルは、ご両親や祖父母がお祝いの気持ちで手元に置いていた品です。値段だけで割り切れない、という方も多いはずです。
- 家族の思い出として受け継げる
- 金の値段が動いても気にしなくてよい
- ケースのまま保管できる
- 保管や相続で分ける手間が減る
- 今の金・銀の値段で現金にできる
- 一度売ると買い戻しはできない
純金と銀のメダルが何枚かある時は、1枚だけ残して残りを売る、という分け方もあります。ご家族で話し合ってから決めても遅くありません。
国税庁は、貴金属などで1個または1組の価額が30万円を超える物は、生活用動産の非課税の対象から除くとしています。記念メダルがこれに当たるかを直接書いた国税庁の記述は確認できなかったので、高額になりそうな時は税務署か税理士に相談してみてください。
金婚式メダルを売る前の準備と店の選び方
金の値段だけで見る店と、記念品としての価値も見ると書いている店があります。純金で刻印がはっきりしたメダルと、素材が分からないメダルでは、向く店が違います。
まずは家でできる準備から始めましょう。ここを済ませておくと、店での説明も短く済みます。
- ケースから出し、縁と裏の刻印をルーペで読む
- メダルだけをはかりに載せ、1枚ずつ重さをメモする
- 当日の田中貴金属の金・銀の公表価格を確かめる
- ケース・しおり・保証書・メモをひとまとめにする
- 記念メダルを扱う店に査定を頼み、提示額の内訳を聞く
店では「金婚式の記念メダルです。刻印は純金、重さは家で量ると60gでした」のように、分かっていることを先に伝えるとスムーズです。
| 店のタイプ | 公式に書いていること | 向いているメダル |
|---|---|---|
| 地金の値段で見る店(RE:TANAKAなど) | 「貴金属以外の価値は評価いたしません」 | 純金・純銀の刻印がはっきりしたメダル |
| 記念品としての価値も見ると書く店(おたからや・買取大吉など) | 地金の価値に加え、希少性や保存状態も見る | 素材が分からない・ケース付きのメダル |
| 記念メダルの品目を挙げている専門店(金貨買取本舗など) | 「天皇皇后両陛下金婚式記念メダル」を買取品目に掲載 | 名前の分かる記念メダル |
田中貴金属のRE:TANAKAは、造幣局の検定マークまたはホシエスマークと純金の刻印がある円形メダルを「K24特定品」として扱います。2026年10月21日9時30分発表の価格はK24特定品が21,411円/g、通常のK24が20,953円/gでした(手数料込み)。
RE:TANAKAは店頭のみで、メッキ品は買い取らないとしています。銀のメダルは刻印があり、1件10g以上が条件です。
黒ずみを落とそうと、研磨剤や薬品で磨いてしまうことです。おたからやは銀の変色について「決して磨かずにそのままお持ち込みください」と書いています。ほこりを払う程度にしておきましょう。
1つの店で決めず、2軒ほどで見てもらうのも方法です。買取大吉のコラムも、希少性を加味する店と素材の価値だけで見る店に分かれるとして、相見積もりをすすめています。
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記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
家に来てもらう出張買取の時は
ケースが大きい、枚数が多いという時は、出張買取を使う方法もあります。家に来てもらう買取は、特定商取引法の「訪問購入」に当たります。
訪問購入では、書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができ、その間は品物の引き渡しを拒むこともできます。国民生活センターも「売却後、8日間は物品を引き渡さない」と呼びかけています。
自分から頼んでいないのに業者が突然訪ねてきた時は、その場で見せない・渡さないのが安心です。困った時は消費者ホットライン「188」に相談できます。
本人確認書類も用意しておく
買取の時は、古物営業法にもとづく本人確認があります。運転免許証やマイナンバーカードなど、住所の入った書類を持っていきましょう。
おたからやは、200万円を超える取引では顔写真付きの本人確認書類が必要だとしています。純金の大きなメダルを何枚かまとめて売る時は、覚えておくと安心です。
金婚式の記念メダルについて寄せられる相談
Yahoo!知恵袋で見かけた金婚式の記念メダルの相談から、3つを取り上げて答えます。
24Kで65gなのに「価値は無い」と言われた
天皇金婚記念の24Kメダル65gを持っていて、価値は無いと言われたが金として売れないのか、という相談がありました。驚きますよね。
記念品として特別な上乗せが無い、という意味だったのかもしれません。ただ、本当に24Kなら金の量で値段の土台があります。
65gの純金なら、2026年10月20日17時の田中貴金属の金の店頭買取価格で約1,480,245円が素材の目安です。刻印が本物かどうかは、店の機器で調べてもらうと確実です。
「純金」と刻まれたメダルと「純銀」のメダルがある
金婚式の記念メダルには「純金」、即位50年の記念メダルには「純銀」と刻まれている、という相談もありました。同じ家から皇室の記念メダルがまとめて出てくるのは、よくあることです。
刻印どおりなら、純金は金の値段、純銀は銀の値段で目安を出します。純銀30gなら約9,124円なので、金と同じ感覚で考えないようにしましょう。
祖母の遺品から「奉祝金婚式記念1974」のメダル
祖母の身辺整理で、日本のマークが入った「天皇皇后両陛下奉祝金婚式記念1974」のメダルが出てきた、という相談もありました。何のメダルか分からず困っている、という内容です。
「日本のマーク」が日の丸とひし形の印なら、造幣局の品位証明の可能性があります。中の数字(1000・999・925など)を読めば、素材の手がかりになります。
『おばあちゃんの大事な物だし…』と迷うなら、値段だけ確かめて残すのも立派な選び方です。皇室の記念メダル全体の種類は天皇陛下の記念メダルの買取で紹介しています。
1974年の奉祝シルバーメダル、当時の値段は?
1974年の奉祝記念のシルバーメダルが当時いくらで売られていたか知りたい、という相談もありました。買った時の値段と比べたい気持ちは、よく分かります。
先ほどお伝えしたとおり、金婚式のメダルの当時の販売価格は公式の記録で確認できませんでした。箱やしおりに値札や申込書が残っていれば、それが一番の手がかりになります。
今の値段を知りたい時は、刻印で純度を見て、重さに銀の1g単価をかけてみてください。
- 表の行事名と年(昭和49年・1974)を確かめた
- 刻印が純金・K18・SV・GPのどれか読んだ
- ケースから出して重さを量った
- 当日の金・銀の公表価格をメモした
- ケース・しおり・手書きのメモをそろえた
よくある質問
天皇皇后両陛下金婚式記念メダルは造幣局製ですか?
造幣局が金婚式の記念メダルを作ったかは、公的な資料で確認できませんでした。宮内庁は1980年の国会で、皇室の慶事には一般の業者が記念メダルを作って販売していると答えています。
昭和49年の金婚式記念メダルの買取価格はいくらですか?
素材と重さで変わります。純金50gなら、2026年10月20日17時の田中貴金属の金の店頭買取価格で約1,138,650円が素材の目安です。地金の値段なので、実際の提示額は店ごとに違います。
奉祝金メダルが金メッキか見分ける方法はありますか?
本体にGP・24KGP・金鍍金の刻印があれば金メッキです。刻印が読めない時は、専用の機器で素材を調べてもらえる店に相談してみてください。
銀の金婚式記念メダルも売れますか?
純銀やSV925の刻印があれば、銀の量で値段の目安が出せます。純銀30gなら約9,124円が素材の目安です。銀のメダルは刻印と1件10g以上を条件にする店もあります。
ケースや保証書が無くても大丈夫ですか?
本体だけでも査定すると公式に書いている店があります。付属品がそろっている方が評価が高くなると書く店もあるので、残っている物は一緒に持っていきましょう。
まとめ
- 昭和49年の金婚式の奉祝メダルは民間の業者が作った物が多く、素材は品ごとに違う
- 買取価格の決め手は、本体の刻印と、はかりで量った重さ
- 純金60gなら素材の目安は約1,366,380円(2026年10月20日17時の田中貴金属の金価格で計算)
- 「K-1」のようなメモは手がかりにとどめ、刻印で確かめ直す
- メッキや銅のメダルは、貴金属としての値段はつきにくい
- 磨かずに、付属品と一緒に持ち込む
金婚式以外の記念メダルも含めた売り方は、記念メダルの買取ガイドを読んでみてください。







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