記念メダルの価値はどう決まる?記念品の値打ちと買取でつく値段の違い

記念メダルの価値の考え方を表したアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

引き出しや遺品の中から記念メダルが出てきて、『これって価値があるのかな』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、記念メダルの価値には「素材としての価値」「記念品・収集品としての価値」「家族の思い出としての価値」の3つがあります。

買取店で値段がつく時に土台になるのは、ほとんどの場合1つ目の素材です。この記事では、その違いと、手元のメダルの価値を家で確かめる順番が分かります。

メダルを持っている人

祖父の部屋から記念メダルが何枚か出てきました。価値があるなら大事にしたいし、売れるなら売りたいし、まず何から考えればいいですか?

案内役

まずは「何でできているか」を見るところからです。金や銀なら重さで値段の土台が決まりますし、銅やメッキなら記念品として残す道も考えやすくなりますよ。

目次

記念メダルの価値は「3つの物差し」で考えると分かりやすい

先に結論

記念メダルの価値は、素材・記念品や収集品・思い出の3つで別々に考えます。
買取店でお金に換わるのは主に素材の部分で、思い出の価値は値段にはなりません。

「価値がある」という言葉は、人によって意味がずれやすいんです。

家族にとっては大切な記念品でも、お店で見るのは別のところ、ということはよくあります。

物差し何で決まる?買取の値段になる?
素材としての価値金・銀・プラチナの純度と重さなる(値段の土台)
記念品・収集品としての価値行事の人気、セットのそろい方、保存状態、欲しい人の多さ店によって評価が分かれる
思い出としての価値誰がもらったか、どんな時の記念かならない(家族にとっての価値)
記念メダルの価値を素材・記念品・思い出の3つに分けた図解

例えば、親が勤め先からもらった記念メダルがあったとします。

家族にとっては「父の勤続の記念」でも、お店では「銀が何グラム入っているか」が話の中心になります。

この差を知っておくと、査定で思ったより安く感じた時にも落ち着いて考えられますよ。

思い出としての価値は家族で決めていい

思い出の価値には、お店の物差しは当てはまりません。

『売ったら値段がつくなら、売らないともったいないかな』と考える方もいますが、残すのも立派な選び方です。

例えば「孫が生まれた年の記念だから残しておこう」「この1枚だけは父の形見にしよう」という決め方もあります。

素材の値段を知ったうえで、家族が納得できる方を選べば大丈夫です。

買取店がまず見るのは「金・銀がどれだけ入っているか」です

メダルを持っている人

記念メダルって、記念品だから特別な値段がつくものだと思っていました。違うんですか?

案内役

特別な値段がつくこともありますが、多くの買取店はまず金や銀の量で考えます。素材の値段が分かれば、提示された額が妥当かどうかも判断しやすくなりますよ。

貴金属の買取店では、記念メダルを「含まれる金・銀・プラチナの量」で評価するのが基本です。

田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格(税込・1gあたり)を物差しにすると、素材ごとの差はこうなります。

素材(刻印の例)1gあたりの目安考え方
純金(K24・24K・純金・999)22,773円金の量がそのまま土台になる
18金(K18・750)17,079.75円金が75%なので純金の4分の3
純銀(SV1000・999)304.15円金の約75分の1の単価
スターリングシルバー(SV925)281.34円銀が92.5%
銅・丹銅・メッキ(GP)公表価格なし貴金属としての値段はつきにくい

金と銀では、同じ1gでも単価が約75倍違います。

同じ30gでも、純金なら数十万円、純銀なら1万円に届かない、というくらいの差になります。

ここが大事なところで、「金のメダルか、銀のメダルか」で価値の桁が変わってしまうんです。

純金28gのメダルなら素材の目安はいくら?

例えば、純金のメダルが28gあったとします。

22,773円×28gで、素材としての目安は約637,644円です。

この数字の読み方

これは記事執筆日時点の地金(インゴット)の価格で計算した参考値です。メダルの買取価格そのものではありません。
実際の提示額は、純度の確認やお店ごとの単価・手数料で変わります。

記念メダルでも金の量が値段の土台になっている例

金貨・コインの専門店である金貨買取本舗は、1964年の東京オリンピック記念メダルについて、公式サイトの説明で「金メダルはK18・重さ7.2g」と書いています。

この説明どおりに計算すると、素材の目安は約122,974円です。

同じページには、2026年10月21日時点で「1964年東京オリンピック記念金メダル」の買取価格が113,200円と表示されていました。

素材の目安より少し低い水準で、記念品としての大きな上乗せは見えにくい、と読めます。

もちろん店の価格は日々変わるので断定はできません。ただ、人気の行事のメダルでも「まず金の量」という考え方がよく分かる例です。

記念品・収集品としての値段がつくのはどんな時?

メダルを持っている人

『せっかくの記念メダルなのに、金の重さだけで決まるのはさみしいな』と思ってしまいます。

案内役

その気持ちは自然です。お店によっては、発行された行事や保存状態、セットのそろい方まで見てくれるところもありますよ。

実は、記念品としての価値をどこまで見るかは、お店によって考え方が違います。

公式サイトの書き方を並べると、違いがよく分かります。

お店公式サイトの書き方(要旨)
おたからや銀の純度と重量に基づく地金価値に加え、発行枚数や保存状態、歴史的な希少性を見る
買取大吉希少性を加味する店と、素材としての価値のみで査定する店に分かれる。相見積もりがおすすめ
金貨買取本舗造幣局の純金章牌の買取例で、希少価値の上乗せが難しく、純金相場を反映したと説明
RE:TANAKA(田中貴金属)貴金属以外の価値は評価しない

おたからやは、1964年の東京オリンピック記念メダルについて「金・銀・銅がセットで揃っているものはコレクションとしての評価が非常に高くなりやすい傾向」とよくある質問で答えています。

つまり、収集品としての評価が入りやすいのは、人気の行事のメダルがきれいにそろっている時、と考えておくと分かりやすいです。

よくある思い込み

「記念メダルだから高く売れるはず」と決めて持ち込むと、提示額との差にがっかりしやすくなります。
収集品としての上乗せは「つけばうれしいもの」くらいに考えておきましょう。

収集品として見てもらいやすいのはこんな状態

おたからやは、ケースやコインホルダーに入った状態について「未開封であればさらにプラス査定に繋がるメリットがございます」と書いています。

収集品としての評価を少しでも見てもらいたいなら、次のような状態を保っておくといいですよ。

収集品として見てもらう前に
  • ケースから無理に出さず、買った時のままにしておく
  • 金・銀・銅のセットはばらさずにそろえておく
  • 説明書きや保証書があれば一緒にしておく
  • 指紋や傷がつかないよう、素手で表面を触らない

買った時の値段と売る時の値段はなぜ違う?

メダルを持っている人

父が買った時の値段を覚えているらしくて、『その値段では売れるはず』と言っています。

案内役

買った時の値段には、メダルの材料以外のお金も入っていることが多いんです。売る時はまた別の物差しで見られるので、同じにはなりにくいですよ。

例えば、1964年の東京オリンピック記念メダルは、当時の国会で予定価格が説明されています。

金メダルは1個5,000円の予定で、そのうち地金代は3,860円(77%)とされていました。

さらに金メダル1個につき200円を財団に納める仕組みもありました。販売価格には、材料以外に行事を支えるためのお金も含まれていたんです。

今売られているメダルの値段も金相場で動いています

造幣局の純金メダルコレクションは、同じ直径26mm・約15gの純金メダルです。

2024年の植物コレクション(菊花)は212,000円、2026年の星座コレクション(蠍座)は530,000円で販売されています。

造幣局はこの変化を「地金価格の高騰により販売価格を変更」と説明しています。

販売価格(買う時)
  • 材料に加えて、デザイン・製造・ケースなどの費用が入る
  • 行事によっては寄付や協賛のお金が含まれる
  • 発売した時の金相場で決まる
買取価格(売る時)
  • 主に今日の金・銀の相場と重さで決まる
  • 手数料や店ごとの単価で差が出る
  • 記念品としての評価は店によって違う

買った時の値段は「当時の値札」で、売る時の値段は「今日の素材の値段」が中心、と考えると納得しやすいはずです。

当時の値段と今の値段の違いは、記念メダルの買取価格の決まり方でも詳しく見ています。

価値がつきやすいメダル・つきにくいメダル

メダルを持っている人

家にあるメダルが、値段のつくものかどうかだけでも先に知りたいです。

案内役

刻印と色である程度は分かります。金や銀の刻印があるものは土台があり、銅やメッキは記念品として考えた方がいいことが多いですよ。

手元のメダルがどちら側に近いか、ざっくり見てみましょう。

メダルの例素材としての価値ひとこと
純金・K24の刻印がある金色のメダル大きい重さが分かれば目安が出せる
K18の刻印がある金色のメダルある純金の4分の3で考える
純銀・SV925の銀色のメダル少しある重さがあれば数千円から数万円の目安になることも
金・銀・銅がそろったセット金と銀の分セットでの評価を見る店もある
銅・丹銅の茶色のメダルほとんどない店によって扱いが分かれる
24KGP・GPなどメッキのメダルほとんどないデザインや記念品として見る店、買取しない店がある

銀のメダルは「少しある」としましたが、例えば純銀で30gなら素材の目安は約9,124円です(2026年10月20日17時の田中貴金属の公表価格で計算した参考値)。

銅やメッキのメダルについては、バイセルがコラムで銅メダルを「素材価値はほとんどありません」と書いています。

一方で、銅メダルの買取例を店舗ブログで紹介している買取まねきやのようなお店もあります。「売れない」とも「高く売れる」とも言い切れないのが実際のところです。

名前や日付が刻まれたメダルはどうなる?

大会名やもらった人の名前、日付が刻まれていると『これでは売れないのでは』と心配になりますよね。

おたからやは「大会の名称や個人の名前、日付などが刻印された記念メダルであっても、喜んで査定を承ります」と答えています。

さらに「純銀製のメダルであれば、刻印の内容に関わらず、銀の純度と重量に基づいた確実な資産価値がございます」としています。名入れがあっても、素材の価値はそのまま残るということです。

メッキの意味や扱いは金メッキ・銀メッキの記念メダルは売れる?で詳しく見ています。

「金色=金」ではありません

金色に見えても、24KGPのように「GP」が付く刻印は金メッキの意味です。
色ではなく刻印で判断するのがいちばん確実です。

手元の記念メダルの価値を家で確かめる手順

価値を知るのに、いきなりお店へ行かなくても大丈夫です。

家でできることを順番にやっておくと、査定の時に話が早くなりますし、提示額の妥当さも判断しやすくなりますよ。

家でできる確認の順番
  1. メダルの縁や裏をルーペで見て、K24・純金・999・K18・SV・925・GPなどの刻印を探す
  2. キッチンスケールなどで1枚ずつ重さを量る(ケースからは出す)
  3. ケースや箱、説明書きから「何の記念か」「どこが作ったか」を確かめる
  4. 保証書・外箱・内箱など付属品をそろえておく
  5. 研磨剤や薬品で磨かず、ほこりを軽く払う程度にしておく
  6. 2社以上で見てもらい、説明の違いを比べる
記念メダルの価値を家で確かめる手順の図解

重さの量り方は記念メダルの重さの量り方、何の記念か分からない時は何の記念メダルか分からない時の調べ方が参考になります。

付属品については、買取大吉が「ギャランティカードや外箱内箱は売却時にしっかりそろえて出した方が査定評価は高くなります」と書いています。

おたからやは「付属品がない本体のみのお品物であっても喜んで査定を承ります」としているので、箱が見つからなくても相談はできます。

刻印や重さを自分で確かめるのが難しい時は、専用の機器で素材を調べてくれる買取店に一度見てもらうのが近道です。

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記念メダルの査定額を確かめる

純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

お店で聞く時は、「金や銀の量でいくらか」と「記念品としての評価が入っているか」を分けて聞いてみてください。

例えば「この金額のうち、素材の分はどのくらいですか?」と聞くと、査定の中身が見えやすくなります。

売るかどうか決める前に
  • 家族の中に残したい人がいないか聞いてみる
  • 誰がどんな記念でもらったものか分かる範囲で控えておく
  • 素材の目安と提示額を見比べてから決める
  • 迷ったら、1枚だけ残して残りを売る方法も考える

売るか残すかで迷っている時は、記念メダルは売る?残す?決め方のチェックリストも役に立ちますよ。

「価値を教えて」「無価値と言われた」よくある相談

記念メダルの価値については、知恵袋にもよく相談が寄せられています。

代表的なものを3つ、要約して答えますね。

祖父の遺品に万博の記念メダルがあった。今でも値段はつく?

1970年の日本万国博覧会(EXPO’70)の記念メダルは、造幣局が作ったもので、白金・金・銀・銅の4種類があります。

万博タイムカプセルを作ったパナソニックの資料では、金は18K、銀はスターリングシルバー、銅は丹銅とされています。

なので、金や銀のメダルなら素材としての値段の土台があります。銅のメダルは貴金属としての値段はつきにくいので、まずはどの色のメダルかを確かめてみてください。詳しくはEXPO’70記念メダルの買取価格で見ています。

24KGPの即位記念メダルが出てきた。価値はある?

24KGPの「GP」は金メッキの意味で、中まで金というわけではありません。

皇室の慶事の奉祝メダルは、民間の業者が作って売ったものが多いことが、1980年の国会での宮内庁の答弁から分かります。同じ名前のメダルでも、純金・純銀・銅・金メッキなど素材は色々です。

メッキのメダルの扱いはお店で分かれます。おたからやは「デザインや記念品としての希少性を中心に評価」、コメ兵は「GP(金メッキ)、GF(金張り)表記があるものはお買取りできません」としています。

24Kの金婚記念メダルを「無価値」と言われた。金として売れないの?

『24Kと書いてあるのに無価値なんて』と驚きますよね。

まず確かめたいのは、刻印が「24K」だけなのか、後ろに「GP」などが続いていないかです。メッキなら、貴金属としての値段はつきにくくなります。

本当に純金なら、金の量で値段の土台があります。金貨買取本舗は「天皇皇后両陛下金婚式記念メダル」の品目ページを用意しているので、こうした専門店や貴金属の買取店で改めて見てもらうのがおすすめです。

相談に共通する答え

「何の記念か」より先に「何でできているか」を確かめると、価値の見当がつきます。
1社の答えだけで判断せず、別のお店にも見てもらいましょう。

よくある質問

記念メダルの価値は、これから上がりますか?

相場の先行きはこの記事では予想しません。金や銀の値段は日々動くので、売る時はその日の公表価格で素材の目安を出し直してみてください。

記念メダルは銀行でお金に換えられますか?

記念メダルは貨幣(お金)ではないので、額面で使ったり両替したりはできません。造幣局も自社のメダルに「この製品は貨幣ではありません」と書いています。お金に換えるには買取店に売ることになります。

造幣局が作ったメダルなら、価値は高いですか?

造幣局の純金メダルは純度と重さがはっきりしているので、素材の値段は出しやすいです。ただ、造幣局の純金章牌でも希少価値の上乗せが難しく、純金相場で値段が決まった例が公式の買取例に出ています。

黒ずみや小さな傷があると、価値はなくなりますか?

金や銀の量は変わらないので、素材としての価値はそのまま残ります。おたからやは銀の変色について「決して磨かずにそのままお持ち込みください」と書いています。磨くと細かな傷がつくことがあるので、そのまま見てもらいましょう。

ケースがないと価値は下がりますか?

付属品がそろっている方が評価が高くなると書くお店があります。一方で、本体だけでも査定するお店もあるので、ケースがなくても相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 記念メダルの価値は、素材・記念品や収集品・思い出の3つで考える
  • 買取店で値段の土台になるのは、主に金・銀の純度と重さ
  • 金と銀では1gの単価が約75倍違うので、まず刻印で素材を確かめる
  • 買った時の値段には材料以外の費用も入るので、売る時の値段とは別物
  • 銅やメッキのメダルは記念品として残す道も含めて考える

素材の見分け方から売る店選びまでは、記念メダルの買取ガイドにまとめています。主な記念メダルの素材を一覧で見たい時は記念メダルの価値一覧もどうぞ。

記念メダル買取.jp

記念メダル買取.jp 編集部

家にある記念メダル(純金・純銀・造幣局のメダル、オリンピック・万博・天皇記念・干支・大会メダルなど)を納得して手放すために、素材と刻印の見分け方、重さからの値段の計算、記念硬貨との違い、売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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