当サイトの記事は、造幣局・財務省・国税庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金・銀の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
祖母の部屋を片付けていたら、「皇太子殿下御成婚記念」と書かれたメダルが箱ごと出てきました。これって買い取ってもらえるものでしょうか?
まずはメダルの縁や裏をよく見てみましょう。プラチナや金・銀の刻印があれば重さで値段の土台がありますし、銅や金メッキなら考え方が変わりますよ。
皇太子御成婚の記念奉祝メダルは、箱の名前が立派でも、中身の素材は1枚ずつ違うことが多いんです。
結論から言うと、買取価格は「何でできているか」と「重さ」でほぼ決まります。この記事では、昭和34年と平成5年の御成婚のメダルの違いと、素材を確かめて目安を出す順番をお伝えします。
御成婚の記念メダルは昭和34年と平成5年で何が違う?
造幣局が作ったと公式に確認できる御成婚のメダルは、昭和34年の「御結婚記念章牌」と、平成5年の「御成婚記念貨幣発行記念メダル」です。それ以外の「奉祝メダル」は、民間の業者が作った物も多くあります。
昭和34年(1959年)の御成婚では、造幣局が「皇太子殿下(今上天皇)御結婚記念章牌」を作っています。2019年に造幣博物館が開いた「皇室関係 記念貨幣・メダル展」の展示品に載っている品です。
「今上天皇」は2019年3月時点の書き方で、今の上皇陛下のことです。ただ、この章牌の素材・大きさ・販売価格は、公式の記録で確認できませんでした。
平成5年(1993年)の御成婚では、造幣局が「皇太子殿下御成婚記念貨幣発行記念メダル」を作っています。こちらも素材や重さは、公式の記録では確かめられませんでした。
| 年 | 公式に確認できたメダル | 作った所 | 素材・重さ |
|---|---|---|---|
| 昭和34年(1959年) | 皇太子殿下御結婚記念章牌 | 造幣局 | 公式の記録で確認できず |
| 平成5年(1993年) | 皇太子殿下御成婚記念貨幣発行記念メダル | 造幣局 | 公式の記録で確認できず |
| 両方の年 | 「奉祝」と付く記念メダル | 民間の業者が多い | 純金・プラチナ・銀・銅・メッキなど色々 |
「奉祝メダル」は宮内庁が公認した物ではない
宮内庁は1980年の国会で、皇室の御慶事の際に「一般の業者がそのような記念メダル等を作製、販売している」と答えています。規制する法令は無く、宮内庁が了承を与えた物でもない、という説明でした。
なので、同じ「御成婚記念奉祝メダル」という名前でも、素材はばらばらなんです。名前より、メダル本体の刻印を見る方が早道ですよ。
皇太子御成婚の記念奉祝メダルの買取価格は素材で決まる
箱には「プラチナメダル」と書いてあります。プラチナならけっこうな金額になるんですか?
本体にPt1000などの刻印があれば、重さに応じた値段の土台があります。ただ、白く光っていてもめっきの場合があるので、刻印を先に見てみましょう。
プラチナ・金・銀は「含まれる量×その日の1g単価」が値段の土台です。銅や金メッキのメダルは、貴金属としての値段がつきにくくなります。
素材の目安には、田中貴金属工業が2026年10月20日17時に公表した店頭買取価格(税込)を使います。プラチナは1gあたり8,935円でした。
これは記事執筆日時点の参考値で、地金の価格です。メダルの買取価格そのものではないので、実際の提示額は店の純度の判定や単価で変わります。
| 刻印の例 | 重さの例 | 素材の量だけで見た目安 |
|---|---|---|
| Pt1000(純プラチナ) | 例えば10gなら | 約89,350円 |
| Pt900 | 例えば5gなら | 約40,208円 |
| SV1000・SV925などの銀 | 重さを量ってから | 銀の値段で計算する |
| 銅・丹銅 | 金額の目安は出さない | 貴金属としての値段はつきにくい |
| GP・金鍍金などのメッキ | 金額の目安は出さない | 記念品として見る店・断る店がある |
計算は「重さ×純度×1g単価」です。例えばPt1000の10gなら、10g×8,935円で約89,350円になります。

金色のメダルは金とは限らない
『金色だから金のメダルだよね』と思う方も多いはずです。ただ、表面だけ金色にしたメッキのメダルもたくさんあります。
日本ジュエリー協会の表示規定では、金めっきは「GP」と表します。K24やK18、純金の刻印が無く、GPなどの文字がある時は、中は別の金属と考えておきましょう。
金の計算は純金メダルの買取、プラチナの計算はプラチナの記念メダルの買取でくわしく紹介しています。
小さな銅の御成婚メダルはどう扱われる?
銅のメダルを「古いから高い」と思って持ち込むと、提示額に驚くことがあります。逆に「銅だから0円」と決めつけて捨てるのも早すぎます。
銅のメダルについて、バイセルは「素材価値はほとんどありません」と書いています。一方で、買取まねきやには銅の記念メダルを買い取った例があります。
つまり、銅のメダルは売れるとも売れないとも言い切れないんです。値段がつくかどうかは店に聞いてみるしかありません。
店では「銅のメダルだと思うのですが、扱っていただけますか」と最初に聞くと、話が早く進みます。銅のメダルの扱いは銅メダル・丹銅の記念メダルでもまとめています。
御成婚メダルの素材と重さを確かめる手順
実際に見てみると、刻印がとても小さくて読めないこともありますよね。そんな時も、次の順番で進めれば大丈夫です。
- ルーペやスマホのカメラで、縁と裏の刻印を探す
- Pt・K24・純金・SV・GPなどの文字を書き留める
- 日の丸とひし形の中に数字がある造幣局の印がないか見る
- ケースから出して、キッチンスケールで重さを量る
- 箱・しおり・保証書の素材の表記を写真に撮っておく
造幣局の品位証明(ホールマーク)は、日の丸とひし形の中に999や950などの数字が入った印です。造幣局は「K18、Pt900などの記号は造幣局の証明記号ではありません」と書いています。
ただし、この印は任意の制度なので、印の無い本物もあります。読めない時は、機器で素材を調べてもらえる店に相談してみてください。

御成婚以外の皇室の記念メダルは天皇陛下の記念メダルの買取でまとめて紹介しています。
御成婚の記念奉祝メダルを査定に出す時は
金・プラチナ・銀の地金の値段だけで見る店と、記念品としての価値も見ると書く店があります。素材がはっきりしない時は、後の方が相談しやすいです。
おたからやは、メダルの素材を「専用の機器や刻印から精密に特定いたします」と書いています。メッキ製品は「デザインや記念品としての希少性を中心に評価」するという説明です。
一方、田中貴金属のRE:TANAKAは「貴金属以外の価値は評価いたしません」と明記していて、メッキ品は買い取りません。刻印のはっきりした金・プラチナのメダルなら、地金として見てもらう方法もあります。
『祖母が大切にしていた物だし、売っていいのかな』と迷う気持ちも自然です。査定だけ受けて、値段を知ってから決めても遅くありませんよ。
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記念メダルの査定額を確かめる
純金・18金・純銀の記念メダルは、金や銀の量をもとに査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
皇太子御成婚の記念メダルでよくある相談
Yahoo!知恵袋に寄せられた御成婚のメダルの相談から、3つを取り上げて答えます。
平成5年の御成婚記念奉祝メダルの価値が知りたい
平成5年の皇太子御成婚記念奉祝メダルにどれくらいの価値があるか、という相談がありました。ここがいちばん多い疑問ですよね。
平成5年には造幣局の発行記念メダルがありますが、「奉祝」と付くメダルは民間の業者が作った物も含まれます。価値は名前ではなく、本体の刻印と重さで決まると考えてください。
「プラチナメダル」と書いてあれば価値がある?
祖母の部屋から「皇太子殿下御成婚記念プラチナメダル」が出てきた、という相談もありました。プラチナなら高いのでは、という内容です。
本体にPt1000やPt900の刻印があれば、プラチナの量で値段の土台が出せます。日本ジュエリー協会の規定でPTPはプラチナめっきの記号なので、その刻印なら中身はプラチナではありません。
引っ越しの掃除で銅の小さなメダルが出てきた
引っ越しの片付けで、銅でできた小さな御成婚記念メダルを見つけた、という相談もありました。売れるのか、捨てていいのか迷いますよね。
銅のメダルは、店によって扱いが分かれます。処分を決める前に、記念メダルを扱う店に一度聞いてみると安心です。
- メダル本体の刻印をメモする
- ケースから出した重さを量っておく
- 箱やしおりなど付属品をそろえる
- 研磨剤や薬品で磨かず、ほこりを払う程度にする
- 本人確認書類を用意する
よくある質問
御成婚の記念奉祝メダルは、どれも造幣局製ですか?
いいえ。造幣局製と公式に確認できるのは、昭和34年の御結婚記念章牌と平成5年の御成婚記念貨幣発行記念メダルです。「奉祝」と付くメダルは民間の業者が作った物も多く、宮内庁も了承を与えた物ではないと国会で答えています。
プラチナの御成婚メダルの値段は、どう計算しますか?
重さ×純度×プラチナの1g単価で目安が出せます。2026年10月20日17時の田中貴金属のプラチナの店頭買取価格は8,935円(税込)で、Pt1000の10gなら約89,350円です。地金の値段なので、買取価格そのものではありません。
ケースや箱が無くても査定してもらえますか?
おたからやは、付属品がない本体だけでも査定すると書いています。買取大吉は、外箱などをそろえて出した方が査定評価は高くなると説明しているので、残っている物は一緒に持って行きましょう。
黒ずんでいるので磨いてから出した方がいいですか?
おたからやは銀の変色について「決して磨かずにそのままお持ち込みください」と書いています。研磨剤や薬品は使わず、ほこりを払う程度にしておきましょう。
まとめ
- 御成婚の記念奉祝メダルの買取価格は、素材と重さでほぼ決まる
- 造幣局製と確認できるのは昭和34年の章牌と平成5年の発行記念メダル(仕様は未確認)
- 「奉祝」と付くメダルは民間の業者が作った物も多く、素材がばらばら
- プラチナは2026年10月20日17時の田中貴金属の公表価格で1g8,935円(地金の値段)
- 銅やメッキのメダルは金額の目安が出せず、店によって扱いが分かれる
皇室以外の記念メダルも含めた売り方の全体は、記念メダルの買取ガイドで紹介しています。







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